韓国・仁川に行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

ICN

ソウルから電車で約1時間の位置にある港町、仁川。
朝鮮半島の西、黄海に面しており、遥か昔から貿易港として栄えていた都市です。
外国からの移住者も多く、様々な外国の文化も取り入れられ、ソウル・釜山に次いで人口が多い韓国第三の都市となっています。
歴史的に日本との結びつきも深く、かつては日本租界が広がっていた時代もありました。
現在は経済自由特区としてものすごい速さで開発が進められており、国際物流の中心としても注目を集めています。
また、仁川には約168にも及ぶ神秘の島があり、そこには手つかずの自然が残されています。
自然と歴史、最先端がうまく調和し、無限の可能性を秘めた都市には、多くの見どころがありますので、ご紹介します。

目次

数千年の歴史が残る屋根のない博物館 江華島(カンファド)

ソウルの北西約50Km、漢江の西の河口にある島で、高麗と朝鮮の歴史が息づく歴史的な観光地として名を馳せています。
島内には世界文化遺産に指定されている支石墓(コインドル)をはじめ、韓国最古の寺、伝燈寺や、建国神話の舞台として有名な塹城壇、離れには普門寺など、至る所に歴史的史跡や文化遺跡が残されています。
また、朝鮮開国の始祖、檀君が築いた祭壇とされる摩尼山(マニサン)は屈指のパワースポットとも知られ、その山頂からは美しい自然と黄海の景色が眺められます。
海岸沿いに造成された自転車レーンを利用すれば、かつての城郭と高台に沿って島を一周することができるので、おすすめです。

韓国に行ってまで行っちゃう!? 仁川チャイナタウン

仁川チャイナタウンは、ソウルから地下鉄1号線に乗って1時間余り西に行った仁川駅の東側にあります。
ここは、1883年、仁川港が開港して以来100年以上も続く、韓国では珍しい中華街です。
近年は韓国の若者にも人気の観光スポットとして注目を浴び、街中に中国の情緒が漂い、中華料理のお店はもちろんのこと、中国の衣装やおもちゃ、お土産などがあちらこちらで売られています。
取り囲む角には全部で3つの牌楼が設置されており、仁川駅の向かいにある「中華街」、韓中文化院の入り口にある「仁華門」、自由公園の入り口に立つ「善隣門」があります。
韓国式ジャージャー麵”チャジャンミョン”発祥の地としても有名で、約200mにわたってお店が連なるチャジャンミョン通りもあり、ここに来たら必食です。ぜひお腹を空かせて行ってみてください。

SNS映え間違いなし!フォトジェニックな人気スポット 松月洞童活村

チャイナタウンのすぐ隣に、町全体が童話の世界のようにメルヘンな雰囲気にあふれた場所があります。
活気を失くした村の村興しとして考案されたプロジェクトで、誰もが知ってるような世界名作童話をテーマに絵を描き、虹の階段や、ジャックと豆の木の電信柱、街頭や表札まで、一般の住宅も含めてすべてがテーマパークと見間違えるほどの変貌をとげました。
村に一歩足を踏み入れると、建物は皆カラフルに彩られ、ピーターパンがいたり、お姫様がいたり、ここで人々が生活しているとは思えないような仕掛けが沢山広がっています。
フラワーモチーフの綿あめや杖アイス、イスカピザなど、童話村ならではの食べ歩きグルメも満載で、観光客が多く訪れる週末は、車両通行が規制されるため、子供連れでも安心して見学が楽しめます。

まるで映画のセットのような古き良き日本に出会う 仁川旧日本人街

日朝友好条規(江華条約)を契機に、1883年、チャイナタウン同様、仁川が開港されたのをきっかけに日本人が居住するために設けられた日本租界。
その当時に築かれた街が、租界制が廃止され、敗戦により日本人が住まなくなった今も、仁川旧日本人街として残されています。
ここには、かつての日本領事館や銀行が保存整備されており、一部は博物館として公開されています。
数年前から仁川市のプロジェクトにより、民家や店舗も再現され、石造りや木造の趣のある建物が古き良き日本の光景を彷彿とさせ、訪れる外国人観光客にも人気を博しています。
チャイナタウンと旧日本人街の境界には階段があり、左右でデザインの違う石灯篭と街灯が並んでいます。
駅からはチャイナタウンを通り抜けて行くのが一般的ですので、合わせて楽しんでみてください。

芸術家たちに創作と居住の場を支援する 仁川アートプラットフォーム

仁川文化財団が地域活性化を目的につくった、一般市民や芸術家たちのアート活動を幅広くサポートする文化振興施設です。
旧日本人街の雰囲気ある近代建造物をリニューアルし造成され、13棟の施設には、工房やギャラリー、講義室、ライブラリーなど、アートの創作と鑑賞に必要な環境が全て整っています。
ここでは企画展示、公演などのイベントの他、新進芸術家たちのプロモーション展示なども行われ、幅広い分野の創作芸術作品に触れることができます。また、ホールでは舞踊・演劇・コンサート・映画などが不定期で開催され、ゼミや講演のための多目的室、カフェなども併設され、成人向けの陶芸教室や子供向けの工芸や音楽体験プログラムが開かれたりと、幅広く利用されています。
旧日本人街の一角で、新しい芸術や文化の空間に触れてみてはいかがでしょうか。

見晴らし抜群の韓国初の西洋式公園 仁川自由公園

仁川自由公園は、仁川開港の5年後の1888年、租界地内にあった鷹凰山に造られた、韓国最古の西洋式公園です。
当初は万国公園と呼ばれ、日本統治時代は西公園となり、1957年、朝鮮戦争時に仁川上陸作戦を指揮したマッカーサー将軍の銅像が建てられると同時に自由公園と改名されました。
公園内には、仁川港や市街地が一望できる石汀楼(ソッチョンヌ)や、然吾亭(ヨノジョン)、小動物園などがあり、草花が咲き誇る花壇や薔薇のトンネルが整備されています。また、1992年には韓米修好通商条約締結100周年を記念して、「韓米修交100周年記念塔」が建てられ、自由や平和を意味するモダンな8本の塔は、韓国とアメリカの友愛の象徴として、人々に親しまれています。
展望デッキは港町仁川らしく船がモチーフになっており、仁川の市街地や仁川港、海岸などが一望でき、大きな船が接岸する光景に、この街の魅力を実感できることでしょう。
春には桜の名所として、また、夜の夜景も美しく、歴史も学ぶことができる場所。古くからある憩いの場に、ぜひ訪れてみてください。

買い物と文化、グルメ天国! 新浦ロデオ通り 新浦国際市場

観光特別区域にも指定されている新浦洞は、仁川を代表する繁華街のひとつで、地下鉄1号線東仁川駅から徒歩10分ほどとアクセスも良く、地元の若者や多くの外国人観光客などでいつも活気に溢れています。
その中でも一番栄えているのが新浦ロデオ通りで、この通りにはカフェやファーストフード、韓国ブランドを含めたファッション店が200軒以上も軒を連ね、特に最近は仁川港に出入りする外国人が訪れるため、彼らを対象にした専門店も続々と参入し、韓国と異文化が融合した新たな名所にもなっています。
並んである新浦国際市場には、食料品や衣類、雑貨など様々な店舗が並び、韓国でよくあるローカルな市場の雰囲気が楽しめます。
ここは、仁川の台所とも呼ばれ、韓国でも新しい料理が数多く生まれた場所でもあり、タッカンジョン、マンドゥなどのお店をはじめ、食材やお惣菜のお店なども数多くありますので、本場の味をぜひ堪能してみてください。
また、大通りの地下に広がる新浦地下商店街には洋服や宝石、文具にコスメ、アクセサリーなど、800m以上に渡って1000店舗以上のお店が建ち並び、週末には通りを歩くのも大変なほど、多くの人で賑わいます。
この街は、お土産探しにもピッタリの、仁川の文化とファッション、グルメが味わえる便利なスポットとなっています。

山あり海あり遊園地ありの人気観光スポット 月尾島(ウォルミド)

島の形状が半月の尾のように長く曲がっていることから名付けられた月尾島。
海に囲まれたおしゃれな観光スポットで、1918年、観光地として指定され、かつては島でしたが、埋め立てにより陸きになり、バスで往来できるようになりました。
島内にはカフェやレストラン、海水浴場や遊園地、自然豊かな月尾公園(月尾山)などがあり、家族連れにも人気のあるスポットです。
広々とした文化通りは綺麗に舗装され、海風を感じながら歩くとこができ、反対側のカフェ通りには30軒ほどのカフェが並び、建物の2階からは広い海が一望できるようになっています。
もちろん、新鮮なお刺身や貝、お造りなどを出す刺身通りなどもあり、島から出る遊覧船に乗って穏やかな海をゆっくり1時間半かけて周遊するのもおすすめです。

仁川で最も近未来的な注目都市 松島(ソンド)

エリアのすべてが埋立地で成る松島国際都市は、経済自由地区に指定され、グローバル企業のビルと高層マンションなどの真新しい建物が立ち並んでいます。
「韓国のドバイ」や「韓国のマンハッタン」などと呼ばれ、高層ビル群に囲まれながらも緑が多く、他の地域とはまた違う雰囲気を楽しむことができる場所です。
中心にはセントラルパークがあり、季節ごとに違う花が色とりどりに咲き、公園内には運河が流れ、貸しボートや水上タクシーなども運行されています。一角には韓屋村もあり、周辺も含めて沢山の人が訪れる仁川屈指のレジャースポットとなっています。
また、仁川地下鉄1号線「テクノパーク駅」直結の現代プレミアムアウトレットでショッピングを楽しんだり、その隣のトリプルストリートでレストランを満喫したり、都会ならではの楽しみがたくさんあります。
世界で5番目に長い仁川大橋や、GタワーにあるIFEZ広報館の無料展望室からの夜景も見逃せません。

未体験が揃う極上空間 パラダイスシティカジノ

2017年4月、仁川国際空港のすぐ隣に設立された韓国最大級のカジノです。
このカジノは韓国で初めて統合型のリゾートカジノとして設立され、リゾートにはカジノの他に、5つ星のホテルやスパ、クラブ、遊園地なども併設されています。
カジノではバカラやブラックジャックなどのテーブルゲームをはじめ、スロット、電子ゲームなど様々なゲームが用意され、レストランやバー、VIP専用のスカイカジノなど、煌びやかで豪華な空間が広がっています。
各フロアではバラエティ溢れるパフォーマンスイベントも実施され、充実した施設とエンターテイメント、上質なホスピタリティが人気を博し、一年を通して世界中から多くのカジノファンが集まっています。
一見敷居が高そうですが、韓国人以外の入場料は無料、空港からのアクセスも抜群で、カジュアルな服装でもOK。
日本人スタッフも常駐しているので言葉の壁を感じることなく、初心者でも気軽に遊ぶことができるようになっています。

甘い黒豆の味噌が主役 絡めて食べるチャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺)

小さな子どもからお年寄りまで、韓国では嫌いな人がいないほど、万人に愛されている料理です。
チャジャンミョンの種類は材料や作り方によって大きく5つに分かれており、その中でも最もポピュラーなものが、チャジャンミョンとカンチャジャンです。
チャジャンミョンは、麺が見えなければ一見濃厚なビーフシチューのような黒っぽい見た目をしており、豚肉、玉ねぎ、にんにく、生姜などの具に、チャンジャン(黒味噌)を加えてとろみをつけたソースが麺の上にかかった料理です。
カンチャジャンは、少し玉ねぎが多めで、とろみをつけず、麺とソースが別々に提供されます。
トッピングにキュウリの千切りや、茹で卵がのってくるお店もあり、生の玉ねぎやたくあん、キムチなどが付け合わせに出てきます。
麺と甘みのあるもったりとしたソースをよく絡ませて、コチュカル(唐辛子の粉)を振りかけて食べるのが一般です。
黒豆とカラメルの香ばしい風味と甘味の中に隠された辛さが食欲をそそります。

トッポギに並ぶ愛され甘辛料理 タッカンジョン

タッカンジョンは、タッ=”鶏”と、カンジョン=”ちいさな塊のお菓子”の意で、小さ目の鶏のから揚げに甘辛いソースをたっぷり絡めた韓国の定番おやつのひとつです。
ヤンニョムチキンと少し似ていますが、タッカンジョンはほとんど骨がなく、一口大で、冷めても美味しく食べられるのが特徴です。
開港都市の仁川では外国人が多かったため、訪れる船乗りたちが冷めた鶏のから揚げを美味しく食べられるように編み出されたのがタッカンジョンとされています。
外側はカリカリで中はジューシー、水あめを使った甘辛いソースが絡まって味が染み、食べ歩きにも手軽に楽しめる名物グルメとなっています。

その美味しさに無口になること必須 松島(ソンド)ワタリガニ

松島には滋養分の高い西海で獲れるワタリガニ料理の専門店が20数軒あり、4~6月と、9~12月の旬の季節にはしっとりとして旨味の凝縮した蟹が食べられます。
蒸すことでワタリガニの旨みを凝縮し、ふっくらした身を味わうことができるコッケチムは王道で、素材がよく活かされる料理です。
淡泊でありながら濃厚な味わいの身と、蟹のみそやタマゴを一緒に食べると口の中一杯に蟹の旨味が広がります。
また、醤油に漬け込んで蟹を熟成させたカンジャンケジャンは、濃厚で深みの増したプリッとした食感の蟹が味わえます。
食べているあいだの会話が少なくなるのはカニの宿命ですが、松島を訪れた際には鮮度の高い絶品をぜひ味わってみてください。

新鮮山盛りの贅沢鍋 海鮮鍋(ヘムルタン)

ワタリガニをはじめ、エビ、イカ、タコ、貝、魚卵など、新鮮な具材がてんこ盛りになった海鮮鍋(ヘムルタン)は、ランチやディナー、酔い覚ましにも、シーンを問わず親しまれている、外国人にも人気の高い料理です。
量も多く豪快で、食材の豊富さも嬉しい料理。
辛さも選べたり、白子やアワビなどの高級食材や、見たことがない海鮮にも出会えるかもしれません。
魚介のダシが効いたピリ辛スープは、濃厚な旨味が染み出しており、それでいてあっさりと食べられるのが最大の魅力です。
お酒にもご飯にもよく合い、新鮮な海鮮をこれでもか!というほどお腹いっぱいに食べられる料理です。

仁川の観光スポットを楽しもう

古くから港町として栄えた仁川には、様々な歴史と文化、今があります。
歴史ある街並みは綺麗に再現、保存がなされ、経済自由特区として近未来の様相をも呈する魅力ある都市。
ソウルから気軽に行くことができ、仁川国際空港はトランジット空港としても有名で、日本から、また、アジアからもフレキシブルにアクセスできます。
昔も今も多様な文化が入り交ざり、異国情緒に溢れ、最先端が生み出すこの都市ならではの魅力を、ぜひ覗きに出かけてみてください。

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