エクアドル・ガラパゴス諸島に行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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東太平洋上の赤道下にあるガラパゴス諸島は、現在のフェルナンディナ島に位置するホットスポットの火山活動によって形成されたと考えられており、大小多くの島と岩礁からなっています。
正式名称はコロンブスの群島を意味する「コロン諸島」といい、1978年にはその稀少な環境が認められ、世界自然遺産に第1号として登録されました。遥か昔、大陸から隔絶された特殊なこの環境下に流れ着いた動物たちは、独自の進化を遂げ、現在も数多くの固有種がこの島々に存在しています。
構成する123の島々のうち有人島は4島のみで、観光スポットへは国家資格を持つナチュラリストガイドの同行が義務付けられるなど、観光には厳格なルールが設けられていますが、その価値は類稀なる自然の宝庫。
冒険が好きな方なら誰もが訪れたい、この島の見どころをいくつかご紹介します。

目次

世界で一番美しいビーチ サンタクルス島 トルトューガ・ベイ

プエルト・アヨラの街の西側、住宅街を進むと、トルトゥーガ・ベイへの入口があります。
このビーチはウミガメの産卵でも有名で、別名タートルベイとも呼ばれています。
そのため、朝6時から夕方の6時までの入場規制がなされ、記帳をしてから向かうことになっています。
トカゲやサボテンを眺めながら2.5キロの遊歩道を歩いていくと、きめ細やかな真っ白なパウダーサンドの砂浜が広がっています。
きらきら輝く絶景のビーチは鏡張りのようで、解放感抜群。
サメと一緒に泳いだり、ウミイグアナ、もちろん沢山のウミガメにも出会えます。
逆サイドにはもう一つビーチがあり、そちらの方が波が穏やかなので、お子様が遊ぶ場合にはおすすめです。

「種の起源」の生態に迫る サンタクルス島 チャールズ・ダーウイン研究所

ダーウィンの『種の起源』が出版されてから100年目となる1959年、ベルギーの首都ブリュッセルに本部をおくチャールズ・ダーウィン財団が設立され、人間の入植地を除く、ガラパゴス諸島全体が国立公園に指定されました。
その後、保護や保全を目的として、サンタ・クルス島の南沿岸、アカデミー湾に面する場所に建設が開始され、1964年1月21日、正式にダーウィン研究所が発足しました。
ガラパゴスの生態系の科学的研究や環境教育も行っている施設で、一般にも公開されており、周りの島から集められたゾウガメやイグアナの飼育場を見学でき、進化論の元となったフィンチも、あちらこちらで姿を現します。
エキシビション・センターではゾウガメの甲羅や体形の違いをパネルや実物標本で紹介しており、様々な角度から甲羅の中をのぞくことができます。
動物たちの生活を眺めたり、ゾウガメの種類や大きさ、気温によって生まれる性別の不思議など、発見が楽しい場所です。

ゴツゴツとした岩間にできた細長い秘境 サンタクルス島 ラス・グリエタス

サンタクルス島から水上タクシーで対岸に渡り、さらに40分ほど南に歩いて辿り着くのが、ラス・グリエタスです。
正式名称のCamino a las Grietasは「亀裂への道」という意味で、岩に亀裂が入り、海水と山の淡水が峡谷の中まで流れ込んでいます。
水面は、光が差し込むと綺麗なエメラルドグリーンに変化し、とても幻想的で、シュノーケリングで海に潜れば、色とりどりの魚たちが気持ちよさそうに海中を泳ぎ、時間を忘れてしまうほどの美しい世界が広がっています。
訪れる途中にあるフィンチベイも、マングローブの木陰などがあり、波が静かで海水浴に最適です。

参入する動物たちが愛くるしい サンタ・クルス島 魚市場

島のメインタウンであるプエルト・アヨラの港から、ダーウィン研究所方面にメインストリートを沿って歩いていくとある市場。
日曜日を除いた週6日、毎日朝8時頃からと、夕方16時頃から営業しています。午後は南米特有のお昼寝タイム”シエスタ”を挟みますので、ご注意ください。
どんな魚でも、1リブラというわかりやすい価格設定で、毎日獲れたて新鮮な魚を量り売りで購入できます。
ここの見どころは、アシカやペリカンたちがおこぼれにあずかろうと集まってきたり、ヨウガンカモメの鳴き声が響いていたり、賑やかな動物たちで賑わいます。
頭の良い動物たちは商売を邪魔することなく、魚が売れて、皮や骨などの切れ端が地面に落とされるのを待っていて、さながらショーのような光景が楽しめます。
傍らには草食のはずのイグアナがいたり、動物同志のやり取りや、人間と動物の物語を見ているようで、どれだけいても見飽きない市場となっています。

海の中で泳ぐ生き物と出会う イザベラ島 ロス・チュネレス

ガラパゴス諸島のなかでも最大の面積を持ち、のどかで田舎の雰囲気が漂うイザベラ島。
ここには、水中に岩のトンネルがあり、溶岩洞によって自然に作られたトンネルで、絶好のシュノーケリング スポットになっています。
ロス・チュネレスへは自力で行くことができないため、行きたい方はツアーに参加しなければなりませんが、タツノオトシゴ、サメ、アシカ、ペンギンなど沢山の生き物と出会える場所です。
エメラルドグリーンの海のオアシスには豊かな景色が広がり、運が良ければウミガメやイルカと一緒に泳ぐこともできます。

世界第2位の現役火山 イサベラ島 シエラ・ネグラ火山

イザベラ島は、6つにも及ぶ火山を有しています。
中でも有名なシエラ・ネグラ火山はガラパゴス火山の中でも最も活発なものの1つで、2018年にも歴史的な噴火を起こしています。
そこには、幅約10km、深さ約100mのクレーターが存在し、アフリカ・タンザニアの世界遺産ンゴロンゴロ自然保護区に次ぐ世界最大級の大きさを誇っています。
標高1124mのこの火山では、ナチュラリストガイドの同行で日帰りトレッキングが楽しめます。
ガラパゴスならでは固有植物が自生していたり、グァバの実がなり、持ち帰りは禁止ですが、食べることも許されています。
火山のガイド付きツアーは通常、プエルトビジャミルから始まり、東側に沿ってカルデラの縁を横断してから、メインクレーターの北東にある新鮮な溶岩フィールドに向かいます。
キラキラとした火山礫の一種や、溶岩チューブ、ラバーウェイブと呼ばれる溶岩などが至る所に見られ、地球の偉大さを感じられるスポットとなっています。

旅人と旅人を繋ぐ郵便局 フロアレナ島 ポストオフィスベイ

数世紀前の旅人によって作られたという、樽がポスト替わりになっている青空郵便局です。
とはいっても郵便局を運営してる人はおらず、局員いません。
支柱にある板には、「メッセージを残してください。メッセージを配ってください」と書かれており、訪れた人が手紙を入れ、自国宛の郵便物がある場合はその手紙を持ち帰って宛先に差し出すという、なんともロマン溢れるシステムで成り立っています。
この方法は、数世紀前、航海をして仕事をする旅人たちが、物資補給の場所であったガラパゴス諸島に、故郷の家族や恋人へ手紙を残していったのが始まりとされています。そして、手紙を入れた乗務員は、これから向かっていく国に宛てた手紙を見つけた場合、それを持ち帰ってその国のポストに投函したそうです。
こうして、船乗りたちの善意や想いを反映し、この郵便局は誕生しました。
本当に届くか、どれだけ時間がかかるかも運次第、名前も顔も知らない誰かから届くこの期待に満ちたシステムに今尚、人々は惹きつけられています。

クールでお洒落なダーウィンの街 サンクリストバル島 プエルト・バケリソ・モレノ

ダーウィンがガラパゴス諸島を発見したときに初めて上陸した地で、古くから比較的栄えている街です。
ガラパゴス諸島の中心都市でもあり、街中には観光客向けのホテルやお洒落なレストラン、カフェなどが立ち並んでいます。
テーブルやテラスに小鳥がとまったり、ふと見るとアシカがのんびりと休んでいたり、長閑な雰囲気と洗練された街が同時に味わえるのが魅力です。
1998年にオープンしたインタープリテーションセンターでは、ガラパゴスの歴史や自然保護に関する展示をしており、動植物の分布やダーウィンと島の関わりなども知ることができます。
遊歩道を奥へ進むとティヘレタスの丘へと続き、キッカーロックや巨大なダーウィンの銅像も観ることができます。
ビーチではもちろん、アシカやブービーが群れを成し、戯れる姿が楽しめます。

目の前で見られるアシカの楽園 サンクリストバル島 プラヤ・デ・オロ

プエルト・バケリソ・モレノの中心部から徒歩15分ほどの場所にあるビーチ、プラヤ・デ・オロ。
生まれだばかリのアシカや、権力のあるボスアシカがいたり、寝顔や喧嘩も間近で見ることができます。
アシカたちは人間を恐れることなく近づいてくることもありますが、ガラパゴス諸島では、一切の動物たちへの接触や餌やり、植物や種子の持ち込みなどが固く禁止されていますので注意してください。
人間の匂いがついたりすると、仲間はずれにされてしまったり、親が子育てを放棄したりしてしまうこともあります。
動物たちを驚かせないように、世界中のゲストがルールを守っているからこそ、のんびりした動物たちの姿が臨めます。

ガラパゴス諸島での食事

ガラパゴス諸島は、名前のある123の島々のうち有人島はサンクリストバル島、サンタクルス島、イザベラ島、フロレアナ島の4島のみで、観光で上陸する島での食事は禁止されています。
食事は船でとるのが基本となっており、グルーズ船に宿泊する場合、食事はすべて旅行代金に含まれています。
日帰りクルーズでは、ツアーによって、船での昼食は料金に含まれ、夜は別料金ということもありますので、宿泊先で食べたり、街のレストランで食事をします。
ツアーの料理は、エクアドルの料理と世界各地の料理がミックスされた内容が多く、ロブスターや魚などのシーフード、牛肉やチキンのグリルなどのメインに、サラダとご飯がのったワンプレートのスタイルがほとんどです。
夜はさらに、マリネなどの前菜やスープ、デザートなどが付き、充実した内容となっています。
街の市場では新鮮なマグロやカニ、タコなどを手ごろな値段で買うことができ、野菜やフルーツ、パンなどもそろいます。
少々値段は張りますが、レストランではエクアドルの料理や洋食、和食なども味わうことができ、屋台街では地元の雰囲気を楽しみながら、ロブスターや蟹、ジェラートまで、様々な料理が楽しめます。
エクアドルの主食はバナナ。世界一のバナナ生産量を誇り、熟していないものを揚げて、トストーネスを頻繁に味わいます。
また、魚介のマリネである”セビーチェ”や、甲羅の固い蟹”カングレホ”、スープ料理の”カスエラ”など、地域によって様々なエクアドル料理があるので、ガラパゴス諸島滞在中にも、色々と試してみてください。

ガラパゴス諸島の観光スポットを楽しもう

進化論発祥の地、ガラパゴス諸島。
大陸と一度も陸続きになったことがない海洋島には、独自の進化を遂げた固有の生物や植物が生息し、日常を忘れるような豊かな世界が広がっています。
エキゾチックな動物たちが歩き回り、人間とうまく共存する姿に、毎日が発見や驚きの連続となることでしょう。
現在、ガラパゴス諸島一帯に位置するプレートの1つであるナスカプレートは年間数センチメートルずつ南東へ移動しています。
また、古い島は構成する岩石が古く侵食が進んでおり、温暖化による海面上昇の影響もあって、そのうち海に沈んでしまうと考えられています。想像したくはありませんが、この豊かな島が危機に扮する前に、ぜひ一度訪れてみてください。
生命の神秘と自然に、誰もが魅了されるはずです。

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