タイ・チェンライに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

CEI

ミャンマー、ラオスと国境を接するタイ最北の県、チェンライ。
かつてタイ北部を統治したランナー王朝の最初の都があった場所です。
メコン川畔の遺跡はもちろんのこと、市内には美しい寺院や文化施設が数多く残り、古きよき時代の佇まいを今に伝えています。
周囲は山に囲まれ、様々な少数民族が現在も暮らし、背後の高原には美しくラグジュアリーなリゾートが点在しています。
また、アートの街としても知られ、多くの芸術家がチェンライで活動し、その見事な作品に多くの観光客が魅了されています。
そんな多彩な魅力を持つチェンライは、ディープなタイ旅行にもピッタリの街。
主要なタイを旅慣れた人にもぜひ訪れてほしい、おすすめの観光スポットとグルメをご紹介します。

目次

時間より装飾に目が行く!絢爛豪華なからくり時計 時計塔

チェンライのシンボルとして親しまれてきた時計塔は2008年に新しくなり、バンファプラカン通りとワット・チェットヨート通りの交差点、チェンライのほぼ中心部に建っています。
3年もの歳月をかけて作られた時計塔は、ランナー・タイ様式の煌びやかな塔堂スタイルで黄金に輝き、ひと際目立つ存在なので、すぐに見つけられることでしょう。
夜には様々な色にライトアップされ、この時計はからくり時計で、昼夜で異なる顔を見られるも魅力のひとつ。
毎晩19時・20時・21時には優雅な音楽とともに、華やかで幻想的なクロックショーが始まります。
時計塔周辺には、カフェやレストランが多いため、座ってゆっくり眺めてみるのも良いかもしれません。
素朴でシンプルなたたずまいが郷愁を誘う旧時計塔も200m北の交差点に移されており、新旧揃って街を彩っています。

ビーチの概念とは!?暑さで賑わう疑似ビーチ チェンライビーチ

チェンライ市内から西へ10分ほどの場所にあるチェンライビーチ。
一年のうちでもっとも暑い3月、4月の時期は子どもから大人まで、涼を求めて多くの人が訪れています。
海から遠く離れた内陸のチェンライにビーチがあるとはとても不思議ですが、実はコック川の川辺をビーチに見立てた疑似的な観光スポットがここです。
波もなく穏やかな川ですが、緑豊かな景色と対岸に剥きだした岩肌が迫力を感じさせ、夕陽も美しく素朴な雰囲気が楽しめます。
川岸には日本でいう”海の家”のような小屋が並び、目の前の食堂で注文すれば、川を眺めながら、座って料理を楽しめます。

秘められたパワーが異彩を放つ ワット・ロン・クン

「ホワイト・テンプル」と呼ばれる美しい純白の寺院、ワットロンクン。
1997年、アーティストのチャルーンチャイ・コーシピパットによって建設が始まり、生涯に渡って続けるライフワークとして、現在も建設中となっています。
黄金の寺院が多いタイで、また世界的に見ても珍しい真っ白な寺院で、天から大量の絵の具をこぼしたの?と思うほど。
入口には二対の悪魔の化身が立ち、地獄をイメージした池の上には、生まれ変わりを意味する”輪廻転生の橋”が架かっています。
そこには救いを求めて呻き合う無数の手、そして木の根に絡まり苦しむ顔の彫刻が並べられ、その形相に足がすくみ、息を潜めてしまうほどのシュールレアリスムがあります。
そして橋をまっすぐ進むと”天国への門”から本堂に突き当たり、苦難を乗り越えて地獄から天国へと昇天していく仏教の教えを感じ取ることができます。
繊細で緻密なデザインと奇抜なオブジェはもちろんのこと、ワット・ロン・クンの一面には光の角度によってきらきらと輝くガラスタイルがはめこまれ、計算された美と、恐ろしくもあり神秘的な世界観が一つの芸術作品として、壮麗な魅力を放っています。

世界に衝撃を与えた独創的な現代芸術 バーンダム・ミュージアム

別名「ブラックハウス」と称されるこのミュージアムは、白亜の寺院ワットロンクンと並べられ、「チェンライのホワイト&ブラック」とも呼ばれています。
タイ北部特有のランナー様式の黒い家が並ぶこの博物館は、タイを代表する芸術家タワン・タッチャニー氏によって造られました。
敷地内にはドアや壁に細かな装飾が施された大小約40棟もの家が点在し、そのほとんが黒を基調にデザインされています。
高床式の家の床下には動物のはく製や骨の標本、迫力のある毛皮などが展示されています。
また、伝統的なアフリカの彫刻や絵画も数多くあり、緑豊かな庭にも彼の作品やオブジェが飾られ、見る人を飽きさせません。
個性的で、まさに全体がアート作品のようなミュージアムでは、現在もタワン・タッチャニー氏の弟子が制作活動を行っており、その様子を間近で見学することもできます。
周辺には休憩にぴったりなカフェやアートショップも充実していますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

雲海を望む尖った山 チェンライの秘境「プーチーファー」

「空を指す山」を意味するプーチーファーは、チェンライ中心部から、東のラオス方面へ約100kmのところに位置しています。
標高1628mとタイの中では高い山の部類に属し、崖の下はラオス、山の上はタイというようにラオスと国境を接する山です。
名前の通り、尖った山の一部がまるで空を差すかのように突き出し、11月から2月の乾季の間は、美しい雲海を見るためたくさんの人が訪れます。
山頂から望む景色はとても美しく、辺りを取り囲む雲海が刻々と色を変え、そこから顔を出す朝日は光り輝いて幻想的。
早朝の寒い山の上にもかかわらず、訪れる誰もがその美しさに魅了されています。
外国人観光客にはまだまだ知名度が低い穴場的なスポット。ミニバンで行くこともでき、夕日や星空もとても綺麗なので、ぜひ訪れてみてください。

象の背中に揺られてチェンライを味わう ルアムミットエレファントキャンプ

ガリアルン・ルアムミット村にある、ルアムミットエレファントキャンプでは、象使いの民であるカレン族が案内をしてくれる、象トレッキングが人気です。
トレッキングのプランはいくつかあり、川や田園風景を眺めながら進んだり、山の中に入って広大な自然を感じ、少数民族の村を訪れたりと、チェンライならではの体験が味わえます。
やぐらのようなところからカゴが取り付けられた象の背中へ乗り、その高さを味わったり、記念写真を撮ってもらったり、餌やりをしたり、近くで象と触れ合えるのも魅力。
ツアーガイドは、先祖から受け継いできた技を守りながら象を操り、すれ違う人や村にいる人に声を掛け、ゆったりと歩く他の象とすれ違ったり、穏やかなローカル感も楽しめます。
大自然の匂いを感じ、象の背中の上からみる景色は、また違った風情を感じられることでしょう。

王室と国民をつなぐドイトゥン・プロジェクトの象徴 ドイ・トゥン・パレス

ドイ・トゥン・パレスは、「メーファールアン」の名で親しまれた故皇太后の離宮です。
この御殿は高齢になり、暑い夏の間すごしていたスイスへの渡航が困難になった皇太后のため、”地域の発展に寄与する場所”という条件のもと、ミャンマーとの国境地帯、ドイトゥン山内に建てられました。
ここは、植林プロジェクトの基地としても知られ、地域住民の生き方の選択肢を増やすドイトゥン・プロジェクトの活動によって、コーヒーやマカデミアンナッツ、花などが積極的に育てられている地域です。
建物はスイスの山小屋とタイ北部のランナー様式を融合させた木造建築で、山塊を望む北側に4つの大きなテラスがあります。
パレス内は撮影禁止となっていますが、キッチン、ベットルーム、書籍、居間などを見ることができ、故皇太后が愛用していたカメラや地図、鉛筆などが展示され、日本のオーディオガイドもあるので、歴史を学びながら見学することができます。
周りには手入れの行き届いた庭園が広がり、青々とした木々が立ち、世界各国、色とりどりの花が365日咲き誇っています。
また、ロイヤルブランドのカフェが併設されていたり、森の中の大吊り橋を渡るアトラクションも楽しめるようになっており、清々しい高原の空気を満喫できる場所となっています。

夜のチェンライを歩く ナイトマーケットとサタデーマーケット

チェンライ観光の夜の目玉といえば、観光客や地元の人々で賑わうナイトマーケット。
チェンライ第1バスターミナルの北側広場で18:30から23:00の間、年中無休で開催されており、観光客や地元の人々で賑わっています。
周辺の店舗や屋台では山岳民族の手工芸品や衣料品、アクセサリーなどが割安で売られ、あまり時間が無い場合でも効率よく買い物が楽しめます。
フードコートでは、ステージで行われる民族音楽の生演奏やタイ舞踊を見ながら、リーズナブルな値段で地元の食事を満喫できます。
また、毎週土曜日の16:00?24:00に時計塔周辺で開催されるサタデーマーケットは平日よりも大規模なナイトマーケットで、OTOP商品やロイヤルプロジェクトの商品が並んだり、75周年アニバーサリーフラッグ&ランプパークではカラオケ大会やダンスなども行われます。
見て歩くだけでも煌びやかな夜の繁華街の雰囲気が存分に楽しめますので、滞在中に1度は訪れたい場所です。

一面に広がる緑がフォトジェニック!SNS映えのシンハーパーク

タイで有名なビールブランド、シンハービールが運営する、タイ最大級のテーマパークです。
シンハービールは王室お墨付ビールとも言われ、ラベル上部に刻まれたガルーダ(神鳥)の紋章は1939年に王室より授与されたものです。
東京ドーム約274個分の驚くほど広大な敷地には、トレードマークの金獅子のオブジェや花畑、小さな動物園もあります
トラムツアーや自転車をレンタルしてサイクリングで周遊したり、小高い丘の上から鮮やかな茶畑を見下ろしてやすんだり。
茶摘み体験や民族衣装体験、4箇所あるジップラインでスリルを感じながら360度に広がる爽快な景色を味わってみるのもおすすめです。
また、ここに来たら外せないのがビール。レストランでは、パーク内の畑で採れた新鮮な野菜を使った料理と一緒に生のシンハービールが楽しめます。
売店では公式グッズやオリジナルジャムや蜂蜜なども販売していますので、お土産にも喜ばれます。

人々の暮らしを肌で感じる山岳地帯 ドイ・メーサロン

チェンライ県北西部、ミャンマー国境エリアにそびえる山合い、標高約1000mの所にある小さな町です。
主に華人と少数民族が暮らし、美味しい中華料理店やスイーツのお店、屋外マーケットなど、古き良き中国を彷彿とさせるノスタルジックな雰囲気が魅力です。
標高が高いため、タイの中でも年中を通して涼しく、夏は避暑地、冬は2~3度の寒さが手軽に味わえる場所として、タイ人の旅行先としても人気があります。
また、ドイ・メーサロンはタイで一番の高級茶葉の産地としても有名で、周りには見事な茶畑が広がり、美しい風景が堪能できます。
茶畑の周辺は、アカ族、ラフ族、リス族が暮らしており、民族衣装を身につけた姿が見られるかもしれません。
ここは、一味違ったチェンライの魅力を味わいたい人にピッタリの場所です。

世界中から食べに来るのも頷ける絶品の麺料理 カオソイ

ココナッツミルクのカレースープに平打ちの麺が入ったカオソイは、スパイスの効いた甘辛のスープが評判の、チェンライのローカルフードです。
麺の上にはカリカリに揚げられた麺がトッピングされ、濃厚そうな見た目とは裏腹に、スープはさらっとしてマイルド。
意外にもクセがなく、スパイシーなエスニック料理が苦手な人にも、またココナッツミルクが苦手な人にもあっさりと食べられます。
カレー味には唐辛子の辛みとココナッツミルクが絶妙にマッチし、麺もまた美味しい。
別盛りの玉ねぎや高菜の薬味をのせると食感も加わり、さらに複雑な味が楽しめます。
後半にライムを絞って食べれば、フレッシュでさっぱり。一度食べたらやみつきになる工夫の凝らされた一杯です。

見るからに美味しい魅惑のB級グルメ ローストダックご飯

その名の通り、濃い目の味で照り焼きにしたローストダックをご飯にのせた料理です。
ローストされたお肉は柔らかくジューシーで、パリッと焼かれた皮が香ばしく、食欲をそそります。
醤油ベースのタレも甘すぎず、ほのかに感じられる八角の香りが上品で、ご飯との相性も抜群。
大量に持ち帰りをする現地のタイ人も、少なくありません。
何を語ることなかれ、見た目から美味しいこの料理。ぜひ味わってみてください。

チェンライ市場の朝食の定番 パートンコー

パートンコーは小さいサイズの揚げパンのようなもので、少し固めの歯応えがある生地でできています。
チェンライの1日はパートンコーから始まるといってもいいくらい朝食の定番で、ほんのりと甘くもっちりとした食感が昔から親しまれています。
市場では豆乳と一緒に買うことが多く、あたたかい豆乳にパートンコーを浸して食べたり、お茶請けのようにパートンコーを練乳につけて味わいます。豆乳にはバジルの種やゴマ、ハト麦、豆、タピオカなどをトッピングして飲むのも、タイでの楽しみのひとつ。
揚げパンの油っぽさが苦手な人は、屋台でよく売られているタイ風のおかゆ”ジョーク”に浸して食べると、さらっと味わえます。

チェンライの観光スポットを楽しもう

いかがでしたか?
チェンライは、タイ北部独自の文化と伝統が色濃く残り、穏やかな時の歩みを感じさせてくれる街です。
古都の名にふさわしく、歴史ある寺院が点在し、いにしえの王国の都が残され、落ち着いた佇まいの街並みと、豊かな自然に恵まれたリゾートが魅力。
のんびりした空気を味わいながら、寺院巡りやサイクリング、グルメやアートを堪能し、奥深い都を楽しんでみてください。

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