スリランカ・コロンボに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

南アジア、インドの南東に位置する島国、スリランカ。
かつてはセイロン島とも呼ばれ、紅茶が美味しいことでも有名ですが、世界遺産や宝石、大自然などの他、近年ではアーユルヴェーダ、リゾートとしても人気を集めています。
その中でも観光の拠点は日本からの直行便が到着するコロンボとなっており、多様な魅力が満載!
16世紀の大航海時代を経て、スパイスや紅茶貿易で発展したコロンボは今でもスリランカの最大規模を誇っており、イギリス統治時代の面影が残る洗練された美しい建物と現代的な見どころが混在しています。
さらには仏教や寺院など、南アジア特有の空気感を感じ、占いやアーユルヴェーダなど、ソフト面の癒しも充実。
そんなコロンボのおすすめ観光スポットをご紹介します。

目次

ベイラ湖畔に建つユニークな寺院 ガンガラーマ寺院

19世紀後半に建造されたガンガラーマ寺院はコロンボで最も古い寺院。コロンボ最大級の寺院としても、知られています。
建築様式はスリランカをはじめタイ、インド、中国など様々な建築様式が融合されおり、中央の仏塔を囲むように建物が建ち並んでいます。
また、敷地内には世界中から寄進された仏像や仏具、骨董品、クラシックカーなど、寺院にとらわれない逸品の数々を展示。所狭しと並ぶ小さな仏像や建物に施された繊細な装飾、菩提樹など、見ごたえがあります。
内部にも様々な様式の仏像が祀られており、煌びやかな装飾や彫刻、壁画など、不思議な異空間に圧倒されることでしょう。
ここでは2月のフルムーン・ポヤ(満月)には盛大な式典も開催され、毎年多くの人々で賑わいます。

ジェフリーバワの代表作 シーマ・マラカヤ寺院

コロンボにある都会のオアシス、ベイラ湖には、青い屋根がモダンなシーマ・マラカヤ寺院があります。
ここは、トロピカル建築の第一人者と称されるジェフリーバワによって設計。仏教の伝統的スタイルではなくこじんまりとした佇まいで、都会の雰囲気にうまく溶け込んでいます。
建造物の壁面は格子状になっており風通しがよく、周囲に配された仏像の表情も1体1体異なり、心落ち着かされるもの。
境内へは木製の桟橋を通って向かい、美しい情景を眺められるのも、楽しみのひとつです。
また、ガンガラーマ寺院のチケットがシーママラカヤ寺院でも併用可能ですので、ぜひセットで訪れましょう。

緑溢れる憩いの場 ヴィハーラマハーデーヴィ公園

コロンボの中心、コロンボ7地区に位置するヴィハーラマハーデーヴィ公園は元々シナモン栽培が行われていた場所で、住宅街の一角に緑の深い公共公園として、人々に親しまれています。
市庁舎の目の前まで来ると入口には大きな黄金の仏像が鎮座し、左側には広い芝生、右側には池や吊り橋、その奥にプレイグラウンドなどがあります。
園内の至る所に椰子やガジュマルの木が生い茂り、野生のリスに出会ったり、小鳥のさえずりに耳を澄ませたり。お子様連れのピクニックや、ジョギングコースとしても人気があります。
オアシス的な南国感を感じられるスポットなので、都会の喧騒を忘れ、リフレッシュしたい時にはぜひ訪れてみてください。

病院からショッピングセンターへ転身 ダッチホスピタル

金融街の中心に位置するダッチホスピタルは、17世紀のオランダ植民地時代に建てられた病院を改装してできた、2011年オープンのショッピングセンター。
国営のお土産店や色使い鮮やかなベアフット、アーユルヴェーダグッズやサロンを運営するスパセイロン、ネイチャーズシークレットなど有名店が入っており、スリランカのガイドブックには必ずと言っていいほど掲載され、人気を集めています。
また、元々の建物はフォート地区のなかでも最も古いと言われ、赤屋根の回廊に囲まれた石畳の中庭が印象的。
カフェやレストランもあるので、ショッピングの合間にテラスでお茶やお酒を嗜んでみるのもここを訪れる醍醐味。
正面にはワールドトレードセンターがあり、金曜の夜は特に、地元のビジネスマンで賑わう様子が見られます。

スリランカ最古で最大 コロンボ国立博物館

スリランカの歴史や文化を知りたいなら、コロンボ国立博物館を訪れてみましょう。
イタリア建築様式の堂々たる白亜の建物は1877年に当時のイギリスのセイロン総督だったウィリアム・グレゴリーによって建てられ、国内でも最古、最大の規模を誇る博物館として、知られています。
建物は2階建てで、1階にはスリランカの先史時代からアヌラダプラ、ポロンナルワ、キャンディの各時代をテーマに歴史資料を展示、2階には民俗・文化などをテーマに民芸品、美術品などを展示しています。
スリランカは仏教国だけあり、仏教関連の展示も豊富。煌びやかな装飾品やシーギリヤのフレスコ画など、当時の様子を窺い知ることができます。

街中に建つコロンボ最古のモスク ジャミ・ウルアルファーモスク

赤と白のモザイクの外観が異彩を放つジャミ・ウル・アルファー・モスクは、コロンボでも最も古いモスク。
建物や人々で賑わうペター地区に狭そうに建ち、最も訪問者が多いモスクとも言われています。
近づいてみると10階建ての入り組んだ構造になっており、規律の厳しいイスラムのモスクだけあって、男女別のエリアや、入場前の足洗い場も用意されています。
イスラム教徒はスリランカの中では7%ほどと言われていますが、時間になるとあたり一帯にお祈りのためのお経が響き渡り、存在感を表しています。

海沿いにある憩いの場 ゴールフェイス

コロンボの中心地にあるゴール・フェイス・グリーンは、インド洋を望む広い緑地公園です。
50,000平方メートル以上の広大な敷地に芝生や海沿いの遊歩道が整備されており、とにかくのんびり。芝生で寝転ぶのもよし、波と戯れるのもよし、人々が思い思いに過ごしています。
特に夕方に臨む夕日は格別で、週末には露店も並ぶため、多くの人で賑わいます。
また、南側には昭和天皇やニクソン大統領など、名だたる有名人が宿泊した5つ星ホテル、ゴールフェイスホテルがあり、トラベラーズバーを利用して、ゆっくりとお酒を交わしてみるのも贅沢な過ごし方です。

朝のお散歩におすすめ 旧国会議事堂

海に面したコロンボフォートエリアに、53年間にわたって役割を果たした旧国会議事堂があります。
1930年1月29日に開設、緑の芝が美しい庭には歴代のセイロン首相など、4体のブロンズ像が並んでいます。
旧国会議事堂は現在は大統領官邸として利用されており入場はできませんが、アテネ神殿を思わせる荘厳な建物は美しく、爽やかな風が吹き渡ります。
なお現在の国会議事堂はジェフリー・バワのデザインによって1982年に完成し、1985年にスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテに移転。ホームページから事前に予約をすれば、無料で見学することができます。

独立の歴史を今に伝える 独立広場

スリランカが150年に渡るイギリスの統治から独立したのは、1948年2月4日のこと。
その独立を記念して造られたのが、国定記念物であるホールを従えた、独立広場です。
広場にはセイロンの独立運動を先導した初代大統領、ドン・スティーヴン・セーナーナーヤカの像と、4頭の獅子像があり、背後には歴代の国旗が飾られています。
独立の公式行事が行われた場所にはジェフリー・バワのデザインで独立記念ホールが建てられ、その下には独立記念博物館を併設。2014年にはショッピングアーケードも開店し、白亜のコロニアル様式の建物が広場に花を添えています。

ローカル感満載の人気市場 ペター市場

コロンボの北側ペター地区にあるペター市場は、コロンボ市民が集う大規模な市場です。
各ストリート毎に食品、日用品、電化製品、宝石などのお店が軒を連ね、連日人で大賑わい。
スリランカらしいチリがあったり、南国のフルーツがあったりサリーが売られていたり、屋台では現地のB級グルメもたくさん味わうことができます。
ちなみにスリランカ人は綺麗好きなのでゴミがほとんど落ちておらず、衛生的。
土日はクローズしているお店もありますが、平日の朝から昼過ぎは特に賑わっており、日本にはない雑多な雰囲気を肌で感じることができます。

バワのアート空間に包まれる ナンバー11とパラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェ

トロピカル建築で有名なバワの旧邸宅が、”バガダレ・ロード33番通り11番地”にあります。
バワは1958年に4軒並びの家のうち1軒を借り、10年の歳月を経て残りの3軒を購入。その後、4軒を繋ぎ合わせて利用していました。現在はアートミュージアムとして公開されており、財団に事前予約をすることで、美しい空間に置かれたアンティークやアート作品、灌漑システムによる池や箱庭などをガイド付きで見ることができます。
徒歩圏内にはバワのオフィスを改装してできたパラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェがあり、定番のコース。
アーティスティックで落ち着いた雰囲気のなか、食事やお茶を楽しむことができます。

多種多様な煮込み料理”カレー”

スリランカには隣国インドの影響を受けたカレーがたくさんあります。
スリランカでは煮込み料理全般を指し、街を歩けばどこの食堂でもカレー、カレー、カレー。
そのスタイルは様々な種類のカレーを少しずつよそり、ごはんと混ぜながら味の変化を楽しむというもの。
パラパラのお米とサラサラのカレーを右手で混ぜ合わせ、指をうまく使って口に運べば、本場の味を新鮮な気分で楽しめます。
煮込まれる具材も豊富で、定番のチキン、じゃがいも、おくらに加え、レンズ豆などの豆類や野菜や魚など、煮込めるものは何でも!
ココナッツミルクを入れた優しい味のものから独特の香辛料を使った香ばしいものまであり、飽きずに楽しむことができます。

日本でいうお祝いのお赤飯 伝統料理のキリバット

キリバットの”キリ”はスリランカのシンハラ語で「ミルクの」、”バット”は「炊いた米」を意味し、その名の通り、お米をココナッツミルクで炊いて仕上げる料理がキリバットです。
起源は定かではありませんが現代のスリランカでは貧富に関わらずほぼ全ての家庭で食べられており、毎月の月初めに朝食として食べたり、4月のシンハラ人の新年に”年が明けてから最初の食事”として食べるのが伝統となっています。
基本的にはココナッツミルクと塩で炊き、形を整えた上でひし形にカットして提供され、赤たまねぎと香辛料を混ぜた、辛くてしょっぱいルヌミリスと一緒に食べるスタイル。
家庭によってゴマやカシューナッツを加えて炊いたり、バナナと一緒に食べたり、バリエーションも様々です。
ココナッツの持つ自然の優しい甘さとクリーミーさが意外にもご飯とよく合い、帰国後も再現したくなるほど病みつきになる人も、少なくありません。

太陽の恵み満天! 南国フルーツ

スリランカの南国らしさが一番実感できるのは、なんといっても新鮮なフルーツ。
バナナとひとことで言っても、グリーンバナナやレッドバナナなど、様々な種類が売られており、パパイヤやマンゴーなど、甘みの強いフルーツもたくさん!
ビタミンや食物繊維も豊富でカットしてそのまま食べたり、絞ってジュースにしたり、旅行の栄養バランス維持にも最適です。
特に、ココナッツの中でも有数の甘さを誇るキングココナッツは熱いスリランカにぴったり!甘いのに後味がすっきりしていて、自然のジュースが喉を潤してくれます。

スリランカ人のアイデンティティがモチーフ ライオンラガー

スリランカを代表するライオンラガーは、アジアでも屈指の歴史を持つ醸造所・ライオンブリューワリーの定番。
さっぱりとした後味とモルトの香りに定評があり、2006年にはモンド・セレクション最高金賞を受賞するなど、世界的にも高評価を得ています。
アルコール度数は4.8%で、使用している水は京都・宇治市と姉妹都市関係を結んでいる、名水と銘茶の町ヌワラエリアの滝の水。飲みやすく軽く、キレ味抜群!カレーの多いスリランカの料理にもよく合います。

スリランカ・コロンボの観光スポットを楽しもう

スリランカ最大の都市コロンボは、古来より交易の要所として栄えた国際都市。
街の中心はポルトガルの要塞(フォート)が存在したフォート地区と、バザール、マーケットで賑わうペター地区に分かれ、現代的なオフィス、官庁などがあるかと思えばコロニアル建築や寺院、雑然とした空気が混在。
近年はジェフリー・バワをはじめとしたお洒落なカフェやギャラリー、ホテルなど、洗練されたスポットが続々と誕生し、刻一刻と変化を遂げています。
コロンボはまさに、東洋と西洋、新旧が溶け合った「インド洋に浮かぶ宝石」の名にふさわしい場所。訪れなければわからない、多彩な魅力を秘めています。
なおスリランカに入国する際には観光用ビザ(ETA)が必要ですので、準備をお忘れなく、観光をお楽しみください。

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