イタリア共和国・ナポリに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

NAP

イタリア南部カンパニア州の州都ナポリは、南イタリア最大の都市。
いにしえのギリシャに始まり、古代ローマ、さらにはフランスやスペインの影響も受け、独特の異彩を放ってきました。
数多くの人種が同じ都市に集まり、深い歴史と文化が錯綜する魅力は、語りつくせないほど!
また、地中海に面し、一年を通して過ごしやすい気候と美しい景色、美味しい料理の数々は、折り紙付きです。
ナポリにはとにかく南イタリアの魅力が満載。そのなかからギュっと厳選して、おすすめのスポットをご紹介します。

目次

風光明媚なナポリの代名詞 ヴェスヴィオ火山

ポンペイを埋めたことでも有名なヴェスヴィオ火山は、ナポリから東へ約9kmほどの、ナポリ湾岸に位置しています。
2つの峰からなっており、高い方が標高約1277m、低い方が約1132m。高い方に火口をもち、歴史上何度も噴火を繰り返していることでも知られています。
とりわけサンタルチア地区から眺めるナポリ湾と山のコントラストは美しく、「ナポリを見てから死ね(Vedi Napoli, e poi muori)」ということわざにもなったほどですが、世界中から登山に訪れる観光客も、後を絶ちません。
頂上付近や火山口は火山岩で覆われてゴツゴツと歩きにくいところがありますが、頂上からの景色は絶景!
ナポリの町並みやポンペイ、天気の良い日にはイスキア島なども眺めることができます。
登山ルートは1100m付近までバスやタクシーで行くことができますので、初心者の方もぜひチャレンジしてみてください。

均整のとれた美しさ!王宮

かつてナポリ王位や両シチリア王位についていたブルボン家の王宮。
もともとは17世紀初頭のスペイン統治時代に、フェリペ3世の居城として建築家ドメニコ=フォンタナの設計により建造されましたが、残念ながら一度も王は訪れることなく、18世紀に入ってナポリ王となったブルボン家が移り住みました。
プレビシート広場に面している建物の西ファサードにはナポリ王国を12世紀に建国した時からのルッジェーロ2世から初代イタリア王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世まで、歴代の王の像が配され、中に入ると吹き抜けのエントランスホール、大理石の見事な空間に圧倒されます。
広々としたナポリ王宮の内部は保存状態が良く、王家の調度品や家具、絵画、タペストリーなどを展示。
当時の繁栄ぶりを実感したら、同じくナポリ絵画や陶磁器などを展示する、ブルボン家創設の国立カポディモンテ美術館へも、ぜひ足を運んでみてください。

伝説の残る卵城 カステル・デローヴォ

カステル・デローヴォは、ナポリ随一の景勝エリア、サンタルチア地区の向かいに浮かぶメガリデ島に建つ城。
ノルマン王により12世紀に原型が建設され、その後増改築を繰り返しながら、何世紀にもわたって権力の座が置かれました。
マエストラの塔とノルマン人の塔の2つの塔がそびえる以外は飾りのないシンプルな石造りの城で、海との佇まいが美しく、ナポリの街並みやヴェスヴィオ火山を臨むビュースポットとしても人気。
「卵城」と呼ばれるのは形ではなく、城の建築時に基礎の中に卵を埋め込み、その卵が割れない限り、城は破壊から免れるという呪文をかけた伝説が由来しています。
内部は見学できるようになっており、先史博物館を併設。格調高い円柱の広間や、古代の品々を見ることができます。

文化に驚愕!国立考古学博物館

国立考古学博物館はナポリのみならず、南イタリア、さらにはイタリアを代表する随一の博物館。
古代ローマやギリシャをはじめ、イタリアの歴史を語るうえでは欠かせない逸品の数々を収蔵・展示しています。
館内は1階、中2階、2階からなっており、1階にはファルネーゼ家の財宝、中2階と2階にはポンペイやエルコラーノなどの出土品を展示。ローマ時代の生活用品や、彫刻、フレスコ画、モザイク画、希少な出土品など、イタリアの歴史や伝統、技術、芸術に驚かされます。
中でも精密な技術が詰め込まれている”アレクサンドロス大王の戦い”は必見!ぜひ近くで観賞しましょう。

穏やかなビュースポット サンテルモ城

サンテルモ城は、ナポリを見下ろすヴォメロの丘に築かれた、中世の要塞です。
ナポリ市内の各所から城の姿を見ることができ、星形をしていることでも有名で、市内からはロープウェイに乗ってアクセスすることができます。
この場所にはもともと、10世紀に建てられた教会があり、サンテラスモというイタリア北東部の小さな島に捧げられた教会であったため、それが由来となり、名前がつけられました。
14世紀にアンジュー家の居城として建てられ、16世紀には要塞、20世紀には牢獄にも使用された紆余曲折の長い歴史がありましたが、長年の修復作業の後、1988年に一般公開されるようになりました。
現在、サンテルモ城は博物館として使用されており、展望台からは、ナポリを一望!天候次第でヴェスヴィオ火山やソレント半島、カプリ島、スパッカナポリ、ポジリポなど、見事な景観を眺めることができます。

神聖なるドゥオーモ サン・ジェンナーロ=ナポリ大聖堂

ナポリ大聖堂とも呼ばれるサン・ジェンナーロは、世界遺産でもあるナポリの旧市街に位置しています。
ナポリの守護聖人、サン・ジェンナーロを祀り、ジェンナーロの血液が入った小さな壺を保管。
毎年5月の第一土曜日と9月19日に行われる儀式が有名で、壺の中で乾ききっているはずの聖ジェンナーロの血液が溶け出すことで、その年のナポリの安泰が約束されるそう。
右側廊にあるテゾーロ・ディ・サン・ジェンナーロ礼拝堂は16世紀初頭、猛威を振るうペストを封じ込めようと市民の願いで造られたもので、中央上部にはサン・ジェンナーロの胸像が置かれ、クーポラにはジョヴァンニ・ランフランコが描く”天国”、身廊上部の大窓の間にはルカ・ジョルダーノ作の”聖人”など、一流芸術家によるバロック絵画や彫刻が目白押し。
大聖堂の正面玄関右手には宝物館もあり、銀製の聖人像やナポリ派バロック絵画のコレクション見学のほか、大聖堂の聖具室へも入場できるようになっています。

近づくほどにフォトジェニック!サンタキアラ教会

1310年に創設されたサンタキアラ教会は、ナポリ歴史地区から少し離れたスパッカナポリの最東端にある、ナポリで最も大きなゴシック建築の教会。
後にバロック様式に建て直されましたが、第二次世界大戦で焼け落ちた後、元のゴシック様式で復元されました。
内部に入るとドゥオーモやナポリの他の教会とは異なり、質素な空間にステンドグラスが美しく、穏やかで厳かな静粛が漂っています。
一方で、併設の修道院の回廊にはフレスコ画やマヨルカ焼きの装飾が施され、緑の中庭を華やかに彩っています。
他にも小さなギャラリーや地下遺跡もあり、スパッカナポリの散策も含め、一日中楽しむことができます。

冒険家気分を味わおう!ナポリ・ソッテラネア

ナポリ・ソッテラネアは、地上から40mほどの深さにある地下都市。
ギリシア時代は採石場、ローマ時代は水路、戦時中には防空壕としての役割を担った、深い歴史を持っています。
中は複雑な迷路となっているためツアーへの参加が必須ですが、入り口はサン・パオロ・マッジョーレ教会の脇にあり、一人分の通路や、ろうそくを手に持って歩く場面もあり、好奇心をそそられます。
進んでいくと、倉庫や地下水道、ローマ時代の劇場跡や銀行など、様々な遺跡が残されており、かつての暮らしを垣間見ることができます。
旧市街は歴史地区として世界遺産になっていますが、地上を歩いているだけでは知る由もない遺跡。一歩踏み入れただけで、衝撃を受けることでしょう。

解放感抜群のアーケード ガレリア・ウンベルト1世

ガッレリア・ウンベルトⅠ世は、ナポリを代表する大型ショッピングモール。
ここは、第一次世界大戦まで続いたナポリ再建事業の要として、国王ウンベルトⅠ世の時代に、1887年から1891にかけて建設されました。
天井が高く広々とした十字型のアーケードは現代的な要素も取り入れられ、ミラノのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアにも引けを取らない空間となっています。
ガレリア内は雨でもゆっくりと過ごすことができ、解放感のあるドーム型の天井や床に施された星座のモザイクも印象的。
カフェやレストラン、数々のショップはもちろん、芸術作品のような建物を楽しむのにもおすすめです。

ナポリのパンテオン サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会は、ローマのパンテオンをモデルに建てられたことで知られています。
ナポリのメイン広場であるプレビシート広場の西側に立ち、列柱とドーム屋根を持つ堂々たる姿が印象的。地元ナポリの人々にとっても憩いの場所として、人気があります。
ギリシャ神殿風の正面玄関から教会内部に入ると、光沢を帯びた大理石の内装が厳かで美しく、窓から差し込んだ光が教会内を満たしています。
53mのクーポラには祭壇と同じくラピスラズリがちりばめられ、真下から見上げると、不思議な感覚を覚えることでしょう。
パンテオンに行ったことがある方もない方も、ぜひ一度、訪れてみてください。

夜のライトアップも見逃せない!ヌオーヴォ城

ヌオーヴォ城は、世界遺産にも登録された「ナポリ歴史地区」に位置する、ルネサンス建築のお城。
ナポリ市長舎のすぐ近くに4つの円筒と高い壁を持ち、ひと際存在感を放っています。
元々は13世紀に存在したアンジュ一家の城として建てられたもので、その当時ナポリには卵城やカプアーノ城があったため、区別するために新しい城「nuovo castel」と名づけられたとされています。
現在は市立美術館や市役所の一部として利用され、城内にあるサーラ・バローネでは、シンプルな結婚式を行うことも。
屋上からはサンテルモ城、モロ・べヴェレッロ、ナポリ歴史地区、海などを眺めることができ、フォトジェニックで人気があるスポットにもなっています。

ナポリを代表する新古典主義建築 サン・カルロ劇場

サン・カルロ劇場はローマのオペラ座、ミラノのスカラ座と並んで、イタリア三大劇場のひとつとして、名を馳せています。
創設は、ナポリ派オペラがヨーロッパを席捲していた1737年。
多くの歌劇場を抱えるヨーロッパの中でも特に大きく、当時流行していた新古典主義様式で建てられました。
劇場内に足を踏み入れると、天井画は神話からのモチーフ。至るところに古典的なレリーフ装飾が施され、赤とゴールドに包まれた豪華絢爛な様子に驚かされます。
また、ヨーロッパで現役最古の劇場でありながら音響効果にも優れ、文化と芸術を全身で体感することができます。
定期的に英語、イタリア語のツアーも行われており、王族専用のロイヤルボックスを見学したり、舞台前にあるオーケストラの演奏席を間近で見たり。観劇だけでは出会えない、貴重なエリアをみることができます。
有名な公演も頻繁に行われているので、オペラ好きの方はもちろん初めての方も、ぜひ本場の芸術を堪能してみましょう。

かつての裕福な地下墓地 カタコンベ・ディ・サン・ジェンナーロ

カタコンベとは、イタリア語で地下墓地のこと。
カタコンベ・ディ・サン・ジェンナーロにはナポリを災害から守ってくれるという守護聖人、サン・ジェンナーロが一時期埋葬されていたと言われており、別世界のような感覚になれるという理由で、人気があります。
ナポリ中心から少し離れた場所に位置しており、バスで行かなくてはなりませんが、多孔質の凝灰岩でできた薄暗く冷やっとした空気の中、遺体が安置されていたという四角い穴が並び、紀元前やギリシャ時代のフレスコ画などもみることができます。
どれも保存状態がよく、当時の様子を想わせるものばかり。8世紀の洗礼堂や9世紀の聖堂なども、見事に残されています。
ここは、戦時中には防空壕としても使われましたが、1971年から73年にかけて大規模な発掘調査が行なわれ、現在はナポリで知らない人はいないほど、有名なスポットとなっています。

イタリアの上級者向け美術館 サンセヴェーロ礼拝堂

サンセヴェーロ礼拝堂は、トッレマッジョーレの貴族フランチェスコ・ディ・サングロ侯爵が建てたもので、現在は美術館として一般公開されています。
内部には鮮やかな天井のフレスコ画をはじめ、大理石の像やモザイク、彫刻など、イタリアの宗教芸術を中心に、多くの美術品を展示。中でも1753年の作品、「ヴェールに包まれたキリスト」は一枚の石板から掘り出された大作として知られ、透き通るような布がまとわりつく様子や十字架に張り付けられた杭の跡、浮き出た血管などが精密に表現されています。
また、地下のギャラリーには人体解剖模型の「アナトミカル・マシーンズ」があり、男女一対のミイラが横たわっています。このリアルな人体模型を医師と共に制作したサグロ公は地下室で実験を繰り返していたことで知られていますが、その作り方の詳細は不明。謎に包まれています。
サンセヴェーロ礼拝堂は外観こそシンプルで質素な印象のある建物ですが、見ごたえのある作品がびっしり。ぜひ足を運んでみてください。

ギャップに驚かされる融合建築 ジェズ・ヌウォーボ教会

ジェズ・ヌォーヴォ教会は、元々はサレルノ王子のために建設された宮殿でしたが、後にイエスズ会の持ち物となり、教会へと改修されました。
宮殿の外壁をそのまま利用したファサードは教会としては珍しい平面的な石積みとなっており、そこに礼拝堂や装飾が付け加えられたため、様々な建築様式と美術が融合する建築物となりました。
広々とした内部には身廊と2つの側廊があり、ドームを囲む天井には聖書を題材とした多くのフレスコ画が見られ、煌びやかな内装に思わず見入ってしまうほど。
他にも彫刻や絵画、大理石の祭壇など、「新しいイエス」という意味の名にふさわしい、様々な見どころに溢れています。

ナポリで必食!ズッパ ディ コッツェ

ズッパ ディ コッツェは、ナポリでよく食べられているムール貝のスープ。
シンプルにワインと調味料だけで蒸されたものもあれば、エビ、タコ、魚などを盛り合わせた魚介料理のようなものもあります。
スープと言っても日本で言う酒蒸しのようなもので汁気はあまりなく、素材の味が命。
ナポリで採れた新鮮な食材を最大限に活かしたプリプリで濃厚な味わいをお楽しみください。

本場のピッツェリアで味わおう ナポリピッツァ

ナポリで親しまれているピッツァは、市を挙げて伝統的な手法が守られているほど、こだわりがぎっしり。
「窯を作るだけの職人がおり、その煙突を掃除するためだけの職業がいる」ともされてきました。
小麦粉をベースに、酵母、水、塩で作られた生地を手で延ばし、500度以上にもなる窯の床面で、焼き上がりまでは1分ほど。手早く加熱することで粉っぽくなく、表面はカリッと、内はもっちりとしたピッツァを作り上げます。
有名なマルガリータはトマト、モッツァレラ、バジルをのせて焼いただけのシンプルなものですが、手軽でボリュームもあり、イタリアンカラーの見た目も魅力的。
ピッツェリアで食べるナポリの人々は熱々を丸ごと1枚、ナイフとフォークを使っていただきます。

太陽と大地の恵みに感謝!ペペローニ インボッティーティ

ペペローニ インボッティーティは、太陽を燦々と浴びてできたパプリカのオーブン焼き。
ナスやズッキーニ、オリーブ、ケッパー、アンチョビなどの詰め物をにチーズやパン粉をトッピングして、オーブンでじっくり焼いて作ります。
時間をかけてゆっくり火を通すので、パプリカはもちろん、野菜の甘みが引き出され、ひと口頬張れば笑みがこぼれるほど!
家庭で料理する際はお好みの食材を詰めて、ホームパーティーにも最適です。

これこそが大人の味 世界一のエスプレッソ

イタリアには日本のコンビニと同じくらいの感覚で、昔からバルが浸透しています。
日本でいうバーとは違い、イタリアのバルは朝も昼も手軽な存在でありながら、そのレベルの高さも格別。とりわけナポリではいつどの店に行っても、美味しいエスプレッソが楽しめます。
口の中に広がるアロマと程よい酸味、濃厚な舌触りが特徴で、コーヒーのうまみをギュッと濃縮。
特に、シャーベット状にした甘いエスプレッソに冷たいミルクを注いで作るカプチーノフレッドはナポリならではの逸品として、飲み逃せない逸品です。

イタリア共和国・ナポリの観光スポットを楽しもう

南イタリアは古くから多くの旅行者を魅了してきた観光都市。
その中でも不動の人気を誇るのが、風光明媚な景色と多様な歴史、文化が錯綜する、驚きに満ちたナポリです。
キラキラと輝く海と太陽、遠くに聳える火山の風景は他ヨーロッパにはない、言葉を失うほどの美しさ。かつての文豪ゲーテにより「ナポリを見て死ね」という格言が生まれたほどです。
さらに、紀元前から築かれた都市には古代の建築や彫刻、装飾など歴史を感じるものの中にお洒落なショップやレストラン、バールが点在し、活気に溢れています。
ナポリはヨーロッパでも珍しく、深い歴史と文化が錯綜し、人々を惹きつけてやみません。

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