ドイツ連邦共和国・ミュンヘンに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

MUC

ミュンヘンはドイツ南部のバイエルン州の州都。
ドイツ国内ではベルリン、ハンブルグに次ぐ第3の都市として知られ、観光地としても人気があります。
その歴史はバイエルン公国時代から。煌びやかな宮殿や建築物は今尚残り、中世の街並みを色濃く残しています。
一方で世界に誇る自動車産業なども発達し、先進的な現代と見事に調和。
ドイツの魅力がぎゅっと詰まったミュンヘンにはたくさんの見どころがありますので、ご紹介いたします。

目次

華麗なる王家の居城 レジデンツ

旧市街の北に位置するレジデンツは、長きに渡ってミュンヘンに君臨し続けたヴィッテルスバッハ王家のかつての王宮。
14世紀末に建造され、何度かの増築を繰り返し、19世紀に現在の形となりました。
広大な敷地にシンプルな外観はさることながら、室内装飾は華麗で洗練されたもの。
奥行き69mもある「アンティクヴァリウム」の丸天井にはフレスコ画が描かれ、あまりの美しさにため息がこぼれます。
荘厳な装飾品はまさに、権力の象徴。建物内の端々から繁栄の様子が伝わってきます。
また、宮殿はいくつかのエリアに分けられており、ギャラリーや放物館、劇場など、見どころが満載。
中にはワインレストランもあり、ドイツワインやソーセージ、チーズなども堪能できます。

夏の離宮にぴったり ニンフェンブルク宮殿

ニンフェンブルク城は1662年、マックス・エマヌエル皇太子の生誕を祝して、建設が始まりました。
威厳ある政治の城レジデンツに対し、こちらは夏の離宮としてくつろげる場所。
“妖精の城”の呼び名にふさわしく、バロック・ロココ調の優雅な建物となっています。
豪華絢爛な石のホール「シュタイネルネザール」の天井画は壮麗で美しく、「美人画ギャラリー」には宮廷画家ヨーゼフ・カール・シュティーラーによって描かれた36人の美女の肖像画を展示。
選帝侯やお妃の寝室、ルートヴィヒ2世誕生の部屋、紋章の部屋など、趣の異なる装飾も見ごたえがあります。
敷地内には宮殿を中心に左右対称のフランス式庭園も美しく、馬車博物館や陶磁器博物館、狩猟小屋であるアマリエンブルクなど、約30にも及ぶ見どころが点在。
1日あっても足りないほど、栄華の歴史がいたるところに残されています。

ミュンヘンらしさを堪能! ペーター教会

91mのタワーを持つペーター教会は、12世紀からの歴史を誇るミュンヘン最古の教会。
マリエン広場から延びる路地、リンダ―マルクトを少し入ったところに位置しています。
教会は建設から何度か改装されており、内部は白を基調に金の装飾が成された18世紀のロココ調。
天井に描かれた色鮮やかなフレスコ画や彫刻が優美で、現在もミサなどが行われています。
ここで見逃せないのが、”オルターピーター”と呼ばれる教会の塔。
狭い階段を約300段のぼるとミュンヘンのランドマークである市庁舎、フラウエン教会をはじめ、旧市街の景色を一望!
ミュンヘンNO.1の爽快なパノラマが楽しめます。

仕掛け時計に思わず足が止められる ミュンヘン新市庁舎とマリエン広場

1158年から市の主要広場として旧市街の中心を成すマリエン広場。
かつてはマーケットとして栄えたこともあった場所ですが、現在も人がいっぱい。観光の所要として賑わいをみせています。
その広場に面して建つのが、ドイツ最大の仕掛け時計”グロッケンシュピール”で有名な新市庁舎。
1867~1909年にかけて建てれらたネオ・ゴシック様式の壮麗な建造物で、100mに及ぶファサードが見事です。
聖金曜日と守護聖人の日を除いて、毎日11:00と12:00には人形たちが動きだし、そのいずれもが等身大!
バイエルン大公ヴィルヘルム5世と、ロートリンゲン公女レナーテの結婚式を再現した仕掛けに、思わず見入ってしまうことでしょう。

ユニークな形状のランドマーク フラウエン教会

新市庁舎と並んで街のランドマークとなっているのが、背の高い玉ねぎ型の塔を2つもつ、フラウエン教会です。
大聖堂は後期ゴシック様式のレンガ造りで三身廊を持ち、巨大な切妻屋根も鮮やか。
内部には中央ネーブに八角形の白い柱が22本立ち、ステンドグラスや祭壇画など、多くの芸術作品が飾られています。
また、扉の内側にある”悪魔の足跡”に立ってみると、両脇の窓はすべて隠れて見えなくなる、という建築術も面白いところ。
2つの塔は北が約99m、南が約100mとなっており、上からはミュンヘンの町やアルプスの眺望までも楽しむことができます。

華麗なるコレクションに圧倒 アルテ・ピナコテーク

14~18世紀のヨーロッパ絵画の名作を数多く集めたアルテ・ピナコテークは、世界の6大美術館のひとつ。
「あらゆる芸術作品は万人の目に触れなければならない」と言ったルートヴィヒ1世の命により、1836年に創立されました。
建物はベネチア風ルネサンス様式で、数百年にわたって収集されたヴィッテルスバッハ家のコレクションを公開。
バイエルン王国のドイツ帝国への編入を経て、国有化されました。
館内にはルーベンス、ボッティッチェリ、ラファエロ、ダビンチ、レンブラントなど有名芸術家の作品が数多く並んでいます。

近代ドイツ絵画の宝庫 ノイエ・ピナコテーク

アルテ・ピナコテークの向かいに、「新しい収蔵所」を意味する美術館、ノイエ・ピナコテークがあります。
こちらもルートヴィヒ1世の命により、1853年に設立。
19世紀から20世紀初頭にかけてのヨーロッパ絵画や彫刻を数多く展示しています。
所蔵品は5,000点にも上り、ルノワールやモネ、クリムトなど。
ゴッホの「ひまわり」は特に人気があり、当時の新作絵具”クロムイエロー”の色彩がピナコテークに彩りを加えています。
日本の美術館とは異なり写真撮影も可能なので、有名作品と一緒に撮影が楽しめるのも、嬉しいポイントです。

ミュンヘンで最大最古のマーケット ヴィクトゥアーリエンマルクト

マリエン広場の南東に広がる屋外市場、ヴィクトゥアーリエンマルクト。
ここは、200年以上にわたって市民の生活を支えている最も大きな市場です。
訪れてみると中央にはバイエルンのシンボルであるマイバウム(5月の柱)が立ち、肉や野菜、チーズをはじめとするたくさんの食品、生花、雑貨などのお店が150店以上!
屋台やビアガーデンもあり、軽食やビール、フレッシュジュースなどもその場で味わえます。
また、ミュンヘンの歌手や俳優、コメディアンなどの銅像もところどころに置かれ、フォトジェニックな見どころもたくさん!
歩いて回るだけでも楽しい観光スポットとなっています。

オリンピック跡地を有効利用 オリンピア公園

ミュンヘン中心部から北に4キロ。1972年に開催されたミュンヘンオリンピックのメイン会場が、オリンピア公園として残されています。
広大な緑地には巨大スタジアムはもちろん、プールや水族館、湖など様々な施設が集まり、憩いの場として最適。
“オリンピック跡地を効率よく利用できている公園”として、世界的にも高く評価されています。
高さ291mのオリンピアタワーは、展望台や博物館、レストランなどを併設。190mの地点までエレベーターで昇れば、360度のパノラマが楽しめます。
また、スタジアムの建築方法はとても斬新で、テントのような膜を張った吊り構造。下から覗いてみるとたっぷりと光が差し込み、屋根のルーフクライミングも人気があります。

斬新!サッカーファンには堪らないアリアンツアレーナ

アリアンツアレーナは、ドイツブンデスリーガの強豪、バイエルンミュンヘンの本拠地。
2006年のワールドカップでは試合会場として、2012年にはUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦にも使用されました。
その外観は半透明のパネルに包まれた繭のような形をしており、サッカーファンのみならず建築好きをも圧倒。
夜はバイエルン・ミュンヘンのシンボルカラーである赤にライトアップされ、一層の存在感を放ちます。
代表戦ではドイツカラーの3色(黒、赤、黄)でライトアップされることもあるそう。
スタジアムツアーに参加すれば、普段は入ることのできない選手控え室や記者会見場、試合入場前の廊下などを実際に見ることができ、感動が蘇ってくるかのようです。

近未来的空間 BMW Welt & BMW博物館

ドイツの高級車として有名なBMWの本社と博物館が、オリンピア公園のほど近くに堂々、聳えています。
建物はシリンダーのような形をしており、一目瞭然!博物館はブランドロゴを意識して円形に建てられ、屋根にはBMWのロゴが描かれているそうです。
ここではBMWの企業発展の歴史や車やバイクの変革、技術や戦略などについても紹介。ショールームでは最新モデルも含め数々の車を展示公開しています。
また、本社ビル隣にある工場見学に申し込めば、車が造られていく行程やエンジンなど、製造の大部分を網羅。
内部や内容はもちろん、ライトアップされた外観も先進的で、BMWファンならずとも惹きこまれてしまいます。

正午の鐘を聞かせてはならない!? 白ソーセージ

ドイツと言えばソーセージ。
日本ではグリルやフライパンなどで焼き、パリッとした歯ごたえとジューシーな肉汁が人気。
一方ドイツの白ソーセージはドイツ語で「ヴァイスヴルスト」と言い、ボイルしてお湯にぷかぷか浮いた状態で提供されたり、スープに浸して食べられます。
このソーセージは皮を食べないため、ナイフで縦に切れ目を入れ、中身を剥がしながら食べていきます。
食感も柔らかく、とても食べやすいので冷えこんだ朝に最適な朝の定番料理です。
とはいえビールやプレッツェルとの相性も抜群!他にも様々なソーセージがありますので、合わせて楽しんでみましょう。

ガッツリ食べたいならこれ!シュバイネハクセ

ドイツでは骨付き豚すね肉をボイルして作るアイスバインも有名ですが、肉々しさを存分に味わいたいなら、じっくりローストして焼き上げるシュバイネハクセがおすすめです。
ニンニク、野菜などと一緒に塩漬けされ、ボイルしてから焼き上げるため、皮はパリパリ、中はジューシー!
マスタード、ホースラディッシュ、マッシュポテトなどと一緒に、あふれんばかりの肉が登場します。
低温調理ならではのうまみが凝縮され、案外脂っこくなくペロリといただけますよ。

バリエーションで癖になる美味しさ プレッツェル

スイスでは、ワイン用葡萄の生産が制限されているため、嗜むことのできるスイスワインは本当に稀少。
消費量のほとんどが国内にとどまり、海外への輸出はあまり多くはありません。
その味は、主張が控えめでフレッシュ。フルーティーな味わいが様々な料理を惹き立てます。
中でもスイスで広く栽培されているブドウ品種”シャスラ”で造られたワインは軽やかで、「食通が最後に辿り着くワイン」とも称されています。

ドイツ連邦共和国・ミュンヘンの観光スポットを楽しもう

ドイツ屈指の観光エリア、ロマンティック街道への起点として呼び声の高いミュンヘン。
ここは、”135万人の村”と呼ばれるほど素朴でコンパクトな街ですが、バイエルン王国のヴィッテルバッハ家が栄華を極めただけあって、街全体に中世の雰囲気が漂います。
また、王家は芸術への貢献度も高く、その華麗さは群を抜くもの。歴史的な宮殿や教会、格式ある美術館が訪れる人を魅了しています。
10月には日本でも人気のオクトーバーフェストが開かれ、国中を巻き込んでのお祭り騒ぎ。
サッカーの強豪チーム、バイエルンミュンヘンの本拠地としても知られ、ドイツの魅力がたっぷりと凝縮されています。

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