英国領ジブラルタル・ジブラルタルに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

Gibraltar

スペインと国境を接し、イベリア半島の南東端に突き出した半島、ジブラルタル。
その海峡はヨーロッパ大陸とアフリカ大陸を隔て、一番狭いところで14キロ!
スペインとモロッコがすぐ近くに位置しています。そのため、毎日多くのフェリーが往来し、将来も有望。商業的にはもちろん、文化的にも着実な伸びを見せています。
1704年以降はイギリス領として歴史を刻んでますが、独自の国旗や通貨も持ち合わせ、ジブラルタルならではのアイデンティティも特徴的。
そんなジブラルタルを訪れたらどんな見どころがあるのか?なかなか聞きなれないジブラルタルの魅力をご紹介します。

目次

まずはスリルを楽しんで ジブラルタル空港

美しい自然や風光明媚な絶景が魅力のジブラルタル。
飛行機に乗って訪れると、最初にたどり着くのがジブラルタル唯一の空港、ジブラルタル空港です。
ここは、ヨーロッパで最も発着が危険とされている有名なスポット。その危険度は世界でも5位にランクインするほど。
滑走路のすぐ脇には巨大な1枚岩「ザ・ロック」があり、小さな国土のため滑走路も狭く、道路が横切っています。
そのため、飛行機の離着陸の際にはまるで踏切のように遮断器が降り、車両の通行が出来なくなるそう。
飛行機が飛び立つ瞬間に出会えたら、ぜひご注目を。

ジブラルタルの象徴 ヘラクレスの柱「ザ・ロック」

ジブラルタルで最も有名なスポットと言えば、ジブラルタルの中心に高く聳え立つ岩山、「ザ・ロック」。
この山は、ギリシャ神話に登場する「ヘラクレスの柱」のひとつと言われています。
なんでもヘラクレスが牛を王のへと届ける際、近道をするために目の前を塞ぐ巨大な山を怪力で真っ二つに割ったのだとか。
高さ426mの岩山には412m地点まで、ロープウェーやハイキングで登ることもできます。
そこからの景色は絶景!自然保護区の美しい風景はもちろん、スペイン・アンダルシア地方や対岸のアフリカ大陸をも見渡すことが出来ます。
またここは、ヨーロッパ唯一の野生猿生息地としても知られており、イギリス軍によって手厚く保護された猿たちは山の主のような存在。いたずらを仕掛けてくることも多々ありますので、注意しながら観光を楽しみましょう。

見ないと損!自然と人と音楽が出会う 聖マイケル洞窟

ザ・ロックの内部には約150もの鍾乳洞があります。
岩山の地下を通る洞窟はなんと24キロにも及ぶとされ、アフリカ大陸まで続いているという説も。
そのなかでも最も有名なのが、西斜面の中腹にある聖マイケル洞窟。
規模はそれほど大きくはありませんが、人工的に手を加えたコンサートホールが設置され、現在も使用されています。
洞窟内のホールは世界的にみても珍しく、エキゾチックな雰囲気満載。
美しい音楽が奏でられる日に巡り会えたらラッキーですが、演奏のない日でも一見の価値があります。

ジブラルタルの歴史が壮観 大包囲戦トンネル

交通の要衝地として数々の戦争の舞台となってきたジブラルタルには、軍事要塞として複数のトンネルが彫られています。
その中には現在もイギリス軍によって使用されているものもありますが、人口的に掘り勧めた地下通路、弾薬庫、貯蔵庫などは今も残され、一部を公開。
ザ・ロック、ターリクの山の最北端には、1797年のジブラルタル包囲戦の際に建設された大規模なトンネルがあります。
その長さは当時300m、第二次世界大戦まで引き続き掘り進められた結果、総延長はおよそ50キロに及ぶと言われています。
公開された内部にはトンネルの掘削方法や当時の活動、ジブラルタルの歴史などに関する展示が行われ、軍隊楽のBGMも。
外に開けた砲口からは、半島北側の空港やウィンストン・チャーチル・アベニュー、スペイン側のラ・リネア、アルヘシラスの街なども見ることができます。

イスラム支配の歴史を垣間見るスポット ムーア城

現在はイギリス領であり、ヨーロッパの風情が漂うジブラルタル。
その歴史とは裏腹に、かつては700年以上にもわたりイスラム教徒による支配が続いていました。
その名残を今に伝えているのが、岩山に建つ城砦、ムーア城。
建設開始時期は8世紀頃とされていますが、スペイン人によるイスラム王朝駆逐の際に一度破壊されてしまい、12世紀末から15世紀末にかけて再建。様々な建物が城壁に囲まれており、おおきな大砲もあちらこちらに点在しています。
中でも最も目を引くのが、町中からも見上げることが出来る「タワー・オブ・ハミッジ」。別名、敬意の塔。
イベリア半島でイスラム時代に建てられた塔の中では最も高いもので、歴史を感じさせる佇まいに英国旗が掲げられています。

自然溢れる憩いの場 アラメダ庭園

広さ6ヘクタールにも及ぶラメダ庭園は、1816年、イギリスのジブラルタル総督ジョージ・ドンによって築かれました。
開設当時は「兵士たちが非番のときに楽しめるように」と作られたのだそう。
庭園内にはイベリア半島に生息する種とアフリカ大陸に生息する種が入り乱れ、季節によって様々な花や実、鳥や昆虫などを見ることができます。
また、動物の密輸業者から押収した動物達を保護・展示したことがきっかけで始まった「アラメダ野生生物保護公園」も併設。
ゆったりとした空気が流れ、人々の憩いの場として親しまれています。

別名”ヴィクトリア・タワー” エウロパ岬灯台

イベリア半島の南端にあり、地中海への入口ともされるエウロパ岬。
ここにはイギリスの領地になった後の1838年、灯台の礎石となる最初の石が置かれました。
その目的は、地中海の商業、人命の安全、イギリスの栄誉のため。
それまでの船乗りたちは、聖母マリア教会が灯す明かりを頼りにジブラルタル湾を航行していました。
円筒形の塔は白く塗装され、中間に幅広の赤い帯をつけた伝統的なイギリスのデザイン。
イングランドに本拠を置くトリニティ・ハウスが管理し、無人化された最新システムで海の安全を見守っています。

ムスリムのモスクが建つ絶景ポイント ヨーロッパ・ポイント

灯台の建つエウロパ岬の南端は、「ヨーロッパ・ポイント」と呼ばれる絶景ポイント。
目の前に広がる海の向こうにはアフリカ大陸を眺め、対岸にあるセウタやモロッコのリーフ山地、スペイン領も望むことができます。
また、サウジアラビアのファハド国王から贈られたイブラヒム=アル=イブラヒムのモスクは、ジブラルタルで唯一のムスリム専用のモスク。宗教学校、図書館、講堂が内包された、ヨーロッパ最南端のモスクとしても知られています。
その聡明で美しいミナレットにもご注目ください。

ジブラルタルのお買い物天国 メイン・ストリート

フリーポートのあるジブラルタルは、免税価格で買い物が楽しめるショッピングの聖地。
メイン・ストリートには金や銀、クリスタルやダイヤモンドのジュエリーショップが軒を連ね、手ごろなお土産店もズラリ。
ザ・ロックのお猿さんグッズや、イギリスブランドであるマークス&スペンサーの紅茶やお菓子、雑貨など、見ているだけでも楽しめます。
また、街歩きを楽しんだ後はカフェやパブ、レストランでの休憩もおすすめ。
スペインやイギリスをはじめとする様々な文化が混ざり合う、ミックスカルチャーに魅了されるはずです。

イルカとの遭遇率ほぼ100% ドルフィンツアー

美しい地中海と大西洋に囲まれたジブラルタルは、イルカの生息地としても有名です。
毎日行われるクルージングツアーでは常に数十頭のイルカに出会い、ピークの10月頃には数百に及ぶこともしばしば。
7月~8月にはマグロの群れを求めてシャチが現れることもあり、観光客で賑わいます。
運が良ければクジラにも出会うことができ、海の生物が目白押し!
せっかくジブラルタルを訪れたなら、その贅沢な環境をとくとご満喫ください。

イギリス領ならでは!フィッシュ・アンド・チップス

イギリス領のジブラルタルではやはり、イギリスの料理が定番でおすすめ。
街中にはフィッシュ・アンド・チップスのお店が沢山あり、その味を競い合っています。
その評判は本土にも勝るもの!身の詰まった白身魚にサクサクの衣が被さり、ビネガーとトマトケチャップがアクセントに。
豪快なポテトやサワークリームも外せません。

ジブラルタルの国民的おやつ カレンティータ

パイの一種とされるカレンティータは、ジブラルタルの祝日によく食べられるおやつのようなもの。
ひよこ豆の粉にオリーブオイル、塩、コショウを加えてよく混ぜ、クリーム状にしたものをオーブンで焼き上げます。
砂糖不使用にも関わらず、素材のもつ甘みがほんのりと感じられ、下の方は硬かったり、上はトロトロだったり、様々な食感が魅力。
6月には「カレンティータ」という国もお祭りが催されるほど、国民中から愛されている料理です。

ジブラルタルを代表するおやつ トルタ・デ・アセルガス

トルタ・デ・アセルガスは、ジブラルタル人なら誰もが知っている伝統的なおやつ。
たっぷりのほうれん草にハーブ、ねぎ、にんにく、卵を加え、オリーブオイル、塩・コショウで味付けした後にチーズをかけ、パイ生地で包んで焼き上げます。
ジューシーな具の濃厚な味と、サクサクのパイのコントラストがポイント!栄養もボリュームもたっぷりで食欲をそそります。

英国領ジブラルタル・ジブラルタルの観光スポットを楽しもう

ヨーロッパにあるスペインと国境を接し、アフリカ大陸と狭い海峡で向かい合う半島、ジブラルタル。
その土地柄、古くから地中海と大西洋を繋ぐ玄関口として重要視され、数々の争いに巻き込まれてきました。
その面積は6.5㎞²。とても小さいながら多種多様な人々が住み、互いの文化を混ぜ合わせ、独自のアイデンティティも確立。
時間をかけて激動の歴史を脱却しつつあり、世界中から多くの観光客を受け入れています。
ジブラルタル港はフリーポート。税率が低いため、ショッピングやギャンブルの地としても、広く親しまれています。

関連記事一覧

  1. CEI
  2. SOS
  3. PEN
  4. DXB
  5. LIM
PAGE TOP