モロッコ王国・シャウエンに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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モロッコ北部のリフ山脈の奥深くに、「死ぬまでに一度は見たい!」と称賛される青の街、シャウエンがあります。
正式名称はシェフシャウエン。今でこそ多くの観光客が訪れる街ですが、かつては400年以上にわたって異教徒の立ち入りを禁じてきた、神秘の街でもありました。
メディナと呼ばれる旧市街は、壁も通路も階段も、至る所が青。淡い水色から深い青まで、さまざまな青が使い分けられています。
曲がりくねった路地は迷路のように入り組み、まるで異次元の世界に迷い込んだかのよう。
そんなシャウエンはどこをとってもフォトジェニック。その見どころをご紹介します。

目次

幻想的な青の世界!旧市街 メディナ

シャウエンの街は古くからある旧市街メディナ通りと比較的新しい通りがありますが、「青の迷宮」とも呼ばれる旧市街はシャウエンを訪れる一番の目玉スポット。
数百年前に建てられたという門をくぐると、そこからはひたすら青の世界が広がっています。
そもそも青く塗られた所以は諸説ありますが、スペインから追われたユダヤ人が居を構えたことから、神聖な色である青が塗られたという説が濃厚。
家の壁にはカラフルなフラワーポットが吊り下げられ、庭を造らないという、イスラム人たちのセンスが光ります。
また、ひとつひとつ異なるドアの形やデザインにもご注目。歩いている途中には大きなウォールペイントなどもあり、至る所がフォトジェニック。
美しい写真で溢れかえること必至なので、データの余裕をチェックしてから訪れましょう。

異国の雰囲気をゆっくり堪能 ハマン広場

シャウエンの街の中心となるハマン広場。
ここは、坂道や階段が多いシャウエンのなかでも数少ないフラットな土地。
高台にモスクやカスバが建ち、周りにはカフェやレストラン、お土産屋さんなどが密集して並んでいます。
モロッコならではのお土産を探したり、景色を楽しんだり、レストランのテラス席での休憩もおすすめ。
夜になるとカスバがライトアップされ、街の景色も一変!幻想的な雰囲気が漂います。

古い城塞は街歩き最大の目印! カスバ

カスバとは、城壁に囲まれた城砦や要塞、それらを持つ一画のこと。
シャウエンの中心にあるハマン広場の奥には、スペインに占領される前の17世紀にできた城塞、カスバがあります。
ここは、メディナも中でももっとも大きな建物で、元々のレンガの土色のまま佇んでいます。
傷みもあり、一見とても地味な建物ですが、同じような景色が多い街歩きには目印に最適!良く覚えておきましょう。
館内は博物館になっていて、楽器や衣装、工芸品などを展示。歴史解説のパネルや牢獄跡などもあり、歴史を肌で感じることができます。さらに、元々砦だっただけあり、建物の最上階からはシャウエンの街を一望!
展望台のように旧市街の景色を見渡すことができます。

古き良きイスラムの象徴 グランモスク

ハマン広場に面して建つグランモスクは、街で最も重要なイスラム教徒のモスク。
ここは、15世紀に町の創設者であるアリベンラチドの息子によって建てられました。
オレンジがかった褐色の壁が歴史を感じさせ、塔のデザインも堂々として印象的。
イスラム教徒であるムスリム以外は入ることができませんが、お祈りの時間にはアザーンが流れ、神聖な雰囲気を味わうことができます。

青の街シャウエンの展望スポット 丘の上のモスク

メディナの西端のオンサー門からラウ川を渡ると山道があり、歩くこと20~30分ほど。
少々厳しい道のりを辿って到着するのが、見晴らしの良いことで有名な丘の上のモスクです。
モスク自体は閉鎖されていますが、ここからの景色はハマン広場のカスバにも勝るもの。
メディナはもちろんのこと、新市街や周囲の山々をも含む、ダイナミックな眺望を楽しむことができます。
歩いている最中に青で染まっていたシャウエンの街並みは、高台から眺めてみるとまた違い、新たな発見があるはず。
丘へ登る途中の景色も爽快で、夕陽を見るスポットとしてもおすすめです。

夏のモロッコのリフレッシュポイント グランド・カスケード・ダックカー

モロッコの自然やトレッキングを楽しみたい方には、グランド・カスケード・ダックカーを訪れるコースがおすすめ。
約2時間の散策は少々ハードですが、途中には数々の滝があり、野鳥やサルなどに出会うこともしばしば。
滝つぼの美しく澄んだ水はもちろん、歩いている途中から聞こえてくる音、緑のラグーンの景色も壮観です。
ルート沿いには小さなカフェやレストランもあり、自然に囲まれながらお茶やランチを楽しむのもまた一興です。

SNS映えにも最適!シャウエンのお土産

青の迷宮シャウエンの楽しみと言えば、何と言っても街歩き。
せっかくなら、モロッコらしいお土産も見て回りましょう。

・「ジェラバ」は、モロッコの男性の民族衣装で、お洒落なとんがり帽子のフードが特徴的。
シャウエンの街中を歩いているとよく目にする、伝統の衣装です。
女性の観光客が着ていることもよくあり、景色と合わせて撮影すると、これまたフォトジェニック。
お値段もお手頃なので、ぜひゲットしてみましょう。

・日本でも人気のバブーシュは、かかとの部分を潰して履くサンダルのようなもの。
シャウエンの街で売られているバブーシュはビーズで装飾されていたり、刺繍がされていたり、デザインが豊富なのが嬉しいポイント。
中にはヒールが付いたものなどもあり、日本では見つからないお気に入りを見つけるチャンス!
革製品も手ごろな価格なので、ぜひ探してみてください。

・シャウエンの青い家々をかたどったマグネットは、見た目だけでなくその仕掛けにも注目!
可愛らしい木製の家は、実は扉を開けることができます。
ひとつひとつ異なるペイントが成されていて、並べて飾るとその一角はもうシャウエン。
旅の思い出にピッタリなお土産です。

・シャウエンではウールの衣類や毛織物などの繊維製品、手の込んだ手工芸品なども人気!
自然の材料をもとに作られていて丈夫なので、長く愛用するにもイチオシです。
小さなお財布やカバンをはじめ大きな絨毯まで、細かな職人技がまた魅力的。
日本にはないような品物を見つけることができますよ。

・番外編に、街の雑貨屋さんに置いてある、青い塗料をみてみましょう。
その横には黄色やピンクなど鮮やかな色の塗料も並べられていて、美的センスがチラリ。
シャウエンの人たちは自分たちで青い塗装を定期的に繰り返し、思い思いに変化を楽しんでいるのかもしれません。

具だくさんで栄養たっぷり ハリラ

モロッコの名物と言えば、日本でも一世を風靡したタジンが有名ですが、優しい味わいのスープ、ハリラもおすすめ。
日本でいうお味噌汁のような役割ですが、ラマダンという断食の後に飲まれることでも有名です。
具材はひよこ豆やトマト、玉ねぎ、セロリ、牛肉など。お米を入れることでとろみが増し、腹持ちも抜群。
小さなお子様からお年寄りまで、幅広い年齢層に親しまれています。

世界最小のパスタ クスクス

ふっくらプチプチのお米のようなパスタ、クスクス。
モロッコではスープのようなソースを直前にかけ、さらりといただきます。
味はあっさりとしていて食べやすく、サフランやブラックペッパーの香りがほんのり。
肉や野菜のうまみがしっかりと引き出されているのが特徴です。

シャウエナーに愛され続ける美味しいスウィーツ ケネッファ

甘いものが好きな方には、アーモンドとアーモンドミルクの甘いソースを挟んだデザート、ケネッファがおすすめ。
薄い生地は揚げられていてこんがりきつね色。
アーモンドの香ばしさとしっとりとした甘さが絶妙なコラボレーションを組み、やみつきになります。
あまくてすっきりとしたモロカンミントティーと合わせて、いかがでしょうか?

モロッコ王国・シャウエンの観光スポットを楽しもう

いかがでしたか?
美しい青に包まれた山間の街シャウエンは、スペインのアンダルシア地方から逃れた移民の隠れ里から発展したと言われています。街が青に染まっている理由は、虫除けのため、夏の暑さを紛らわせるため、元々の石灰岩の色など諸説ありますが、定住したイスラム教徒にとって神聖な色であったことには変わりありません。
のんびりとした田舎街は、穏やかでいてどこかドラマティック。
茶色のテラコッタの屋根はスペイン・アンダルシア地方の建物を連想させ、イスラム風のタイルが散りばめられた玄関や、壁に掛けられたカラフルな花々が、青の風景にアクセントを加えています。
その世界は写真で見る以上の美しさ。古き良きモロッコの風情を残し、人々を魅了しています。

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