ベトナム・サパに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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ベトナムの観光地といえば、ハノイやホイアン、ホーチミンが有名ですが、大自然と少数民族が暮らすサパには、他の地域とは異なる魅力があります。
ベトナム北部、ラオカイ省ファンシ―パン山の山麓に位置するサパは中国との国境にある小さな町。
標高は1600mあり、フランス統治時代には避暑地として利用されていました。
町並みはどこかかわいらしく、山々の斜面を利用して作られた棚田は世界でも有数の美しさ。現在も、ザオ族、タイ族、モン族など、色とりどりの民族衣装を身にまとった少数民族たちが数多く暮らしています。
そんな麗しの魅力に溢れるサパには知られざる見どころが盛りだくさん!その数々をご紹介します。

目次

美しいサパの景色を一望 ファンシーパン山

ファンシーパン山はインドシナ半島で一番高い山で、”インドシナの屋根”とも呼ばれています。
標高は3143m。富士山に匹敵する高さを誇り、かつては頂上まで何日もかけて上るような険峻な山でしたが、2016年には全長6293mのロープウェイが完成。わずか15分で上れるようになりました。
ロープウェイは全面がガラス窓になっており、広々。360度の景色が見渡わたせます。
小さな隙間までびっしりと手入れされた棚田は絶景!棚田が見られるのは最初の数分だけなのでお見逃しなく。
ケーブルカーの乗り換えポイントからは、登山も可能です。道の途中には大仏様も鎮座し、晴れていれば山頂からも鮮やかな棚田の景色を眺められます。

モン族、ザオ族の住む村 ラオチャイ村

峡谷の中の比較的平坦な場所にあるラオチャイ村は、体力に自信のない人にもお勧めのトレッキングコースです。
サパを一歩出たところから山々と棚田が織りなす美しい風景が続き、扇状に開けた山間に川が流れています。
棚田が織りなす牧歌的な自然美はまるで絵画のよう。モン族の知恵と苦労の結晶に驚かされます。
路肩には藍染めを終えた衣裳が天干しされていたり、軒先に布や小物を並べて販売している民家もあり、ひっそりと伝統を守り続けるモン族の姿を垣間見ることができます。
藍で染められた布は、独特の香りが防虫の効果を持ち、消臭や保温の効果も高いことでも知られています。

ザイ族の住む村 タヴァン村

ラオチャイ村からさらに奥に進んだところにあるのが、ザイ族の住むタヴァン村です。
タヴァン村はラオチャイ村よりも遥かに観光地化されており、おみやげ店やカフェ、民宿などが立ち並んでいます。
集落のすぐ後ろには棚田が広がっていて、ホームステイで一泊すると夜には星が瞬き、家族の方々と朝食を食べたり、他では味わえない体験が待ち受けています。
食事や宿泊の際はルールがあるためか、お土産物を売るセールスレディたちも戸口から一歩も入ってきませんのでご安心を。

遥か昔に掘られた石 古代の岩

ラオチャイ、タヴァンの2つの集落の近くにはBai Da Coという古代の岩が残っており、よく見るとうっすらと線が入っているのがわかります。これは古代人に寄って描かれた彫刻とのことですが、詳細は不明。周りには8k㎡に及ぶ広範囲に渡って2000個もの模様が入った石も見つかっています。
ホンボーと言われる石が最大の石で柵に囲まれており、高さは6m、長さは15mもあります。
この石にはかつてダーチョン呼ばれる夫石とヴォチョンと呼ばれる妻石があり、どんな困難にも立ち向かい最後には石になったという伝説も…。
入場無料のミュージアムには、石の写真や少数民族が写真で紹介されており、多くの観光客が立ち寄っています。

観光化が著しい?! カットカット村

黒モン族が住むカットカット村は、タヴァン村と同じく観光地化が進んでおり、石畳の道にカフェや土産物店などが充実。
民族衣装を着て村の中を歩けるレンタルショップもあり、村の中には1本道の観光ルートも整備されています。
とはいってもメインは稲作の村。段々に連なる棚田は美しく緑に囲まれ、長閑な風景が広がっています。
伝統的な家の中には公開しているところもあり、土間や細い橋のような階段、一部の家では織物や染め物の道具なども見ることができます。
一番低いポイントには川があり、木で作られた水車が置かれ趣たっぷり。綺麗な滝の前は絶好の撮影スポットとなっています。
ここでは、民族舞踊ショーも無料で行われていますので、時間のある方は観賞してみてください。

カットカット村とは相対照的なモン族の村 シンチャイ村

シンチャイ村はカットカット村と同じく、黒モン族が住む村です。
この2つの村は位置的にも隣にあり、同じ民族ではありますが、ここにはお土産物屋は一軒もなく、物売り殆どいません。
村は静かでひっそり。道を歩いていて出会うのは、犬や豚、水牛など。古い家が建ち、道端には木イチゴなどがなっています。
ムォン・ホァ溪谷は、棚田の風景が美しく、5月末から10月初めの時期は、絵画のような景色が広がっています。

素朴なトウモロコシの村 バンホー村

トウモロコシ栽培が盛んなバンホー村は、入村料もなく、観光とは縁遠い村。
中央には川が流れ、川沿いに家や棚田、人々の様子を見ることができます。
家を見ると、どの家にもトウモロコシが吊るされて干されており、農家の庭先は、一面が黄色に染まっています。
乾燥したトウモロコシは、豚の飼料に利用されます。トウモロコシのウイスキーを造っている家もあり、その場で購入することもできます。
ここに住む素朴な人々の心は変わっておらず、小川に囲まれた景色も美しい場所です。

石造りのサパのシンボル的教会 サパ教会

サパ教会は、フランス統治下の1930年に建てられたカトリック教会です。
石造りの教会は過去、インドシナ戦争の終結に伴い砲撃されたましたが修復され、現在は毎日、朝と夕方にミサが行われ、町のシンボルとして親しまれています。
手前の大きな広場は、植民地時代にはテニスが行われていたとのこと。少数民族の人々が工芸品を売る場所としても有名です。
夜にはライトアップされ、アジアの郊外にゴシックの建物がひと際不思議な存在感を醸し出します。

食料品から動物までなんでも揃う バックハー市場

サパから東北へ約110km、車で2時間半ほどの場所にあるバックハーでは、毎週日曜日、マーケットが開催されます。
雑貨が好きな方はもちろん、食材や日用品、ペットや水牛にいたるまで、ありとあらゆるものが並ぶ市場は見ているだけでも楽しい場所。市場には人気が高まりつつある水牛が100頭以上もひしめ‎き、地元の人、観光客でごった返します。
路上散髪や屋台などもあり、地元の人々の暮らしを肌で感じ、垣間見られるのも醍醐味のひとつ。
カラフルな花モン族の衣装はベトナムで一番鮮やかな民族衣装!クラフトも販売されていますので、お土産にもおすすめです。

赤ザオ族が住む村 タフィン村

サパからのトレッキングツアーでカットカット村、タヴァン村と同じくらい人気のコースが、赤ザオ族が住むエリア、北方に位置するタフィン村です。
どこまでも続く棚田の風景は雄大で長閑。農作業をしたり、談笑をする民族の様子に、ゆったりと時間が流れます。
棚田を見下ろすレストランもいくつかあり、一休みしてタフィンの盆地を巡るのもおすすめです。
その他、赤ザオ族の薬草を使ったお風呂も試すことができたり、村の奥には洞窟があり、古い祠も見ることができます。

人と文化の距離を近づける ベトナム鍋 ホットポット

心も体も温まる、日本の冬には欠かせないアツアツの鍋。
実は熱いことで知られるベトナムでも年中食べられている料理で、パーティーやイベント、家族や友人との食事の際にも喜ばれる定番料理となっています。
鍋の食べ方は地域によって異なりますが、骨付き鶏と野菜のロウガー、ヤギ肉を使ったロウゼー、タイ風のロウタイ、海鮮鍋のロウハイサン、お花を野菜感覚でいただく花鍋、ロウホアなど。
塩やヌクマム、チリやライムで味を調整して味わうことが多く、日本とは違った風味が楽しめます。
人との交わりを大切にするベトナム人だからこそ、食卓を囲むスタイルの鍋は、人々に愛されているのかもしれません。

サパの土地で採れた新鮮さが魅力 民族料理・郷土料理

サパ近辺には、その周辺で生活を送るモン族やザオ族、ザイ族などが編み出した伝統料理があります。
その料理は様々。特筆するような名物料理が存在するわけではありませんが、サパにはそこら中に広がる棚田にお米がなり、働き者として活躍するアヒルや水牛、田んぼのあぜ道には豚が歩く様子もよく見かけます。また、美しく流れる川には鮭、土壌が豊かなこともあり、野菜も豊富。他の都市にはない特徴的な特産品があり、村でとれた新鮮な食材を使った料理は都会の料理とは違った味が楽しめます。
料理は炒め物やグリルが中心で、味付けはあっさり。マッシュルームソースや中華風ソース、カシューナッツなどが添えられてくることも多々あります。言うなれば民族の田舎ごはん。ぜひご賞味ください。

ベトナム・サパの観光スポットを楽しもう

標高1600mの山間部に美しい棚田が広がり、澄み切った空気に包まれた天空の町、サパ。
もともとフランス人が避暑地として開発した町はどこかロマンチックで、ベトナムにいながらヨーロッパのよう。
街中には今も教会や広場、コロニアル様式の建物が当時のまま数多く残り、優雅で長閑な街は、今では人気の高原リゾートになりました。
一方トレッキングでは山の大地や自然に触れ、色とりどりの民族衣装を身にまとった少数民族との出会いなど、一味違ったベトナムが楽しめます。
雲の中なら見下ろす景色は圧巻!是非一度、訪れてみてください。

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