ミャンマー・バガンに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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日本から近く、旅のデスティネーションとして人気の東南アジア。
旅好きのひとなら、すでに訪れた国がいくつもあるのではないでしょうか。
その中でも近年陸路の国境が解放され、人気急上昇中の観光地がミャンマー、バガンです。
バガンはミャンマー中部に位置し、広大な敷地に大小さまざまなパゴダや寺院が点在。その数は3000を超え、カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並んで、世界三大仏教遺跡のひとつと言われています。
日の出や夕暮れの太陽が織りなすダイナミックな光景は圧巻!
訪れた人が観光を満喫し、もっと滞在したくなるほどのバガンの魅力をご紹介します。

目次

聖髪を納めるために造られたバガン初期の遺跡 シュエサンドー・パゴダ

1057年、バガン王朝の創建者であるアノーヤター王によって建立されたのが5層のテラスを持つシュエサンドー・パゴダです。
当時、タトゥン国制服に成功したアノーヤタ―は持ち帰った仏陀の聖髪を祀るため、このパゴダを建てたのです。
高さは約100m、バガンにあるパゴダの中でも大きく、上部の白い漆喰と土台のレンガのコントラストが印象的。
基壇の上には大きなベル形の仏舎利塔が立ち、頂上部分にはティ(Hti)と呼ばれるゴールドの傘の装飾も施されています。
また、かつてはテラスの角にヒンドゥー教の神、ガネーシャの彫像があっため、地元では”ガネーシャ・パゴダ”とも呼ばれているのだとか。
数々の遺跡を一望できるテラスには2018年までは上ることができましたが、残念ながら現在は許されておらず、荘厳に聳える様子を眺めるのみ。それでもミャンマーの人々の信仰の深さを実感することができるシュエサンドー・パゴダは、バガンで必見!ぜひ訪れてみてください。

ビルマのウェストミンスター寺院!? アーナンダ寺院

仏陀の弟子の名が由来するアーナンダ寺院は、王朝に最盛期をもたらした第3代チャンシッター王が、1105年に建立した寺院。
高さは51m、ビルマとインドの建築様式を融合させたスタイルで、計算されつくした対象の構造が特徴。
尖塔には黄金のシカラが輝き、側面には仏像が安置されている5つの壁龕、トップにはティ(Hti)が施されています。
その優美な姿はバガンでも最も美しいとされ、内部にも見どころが満載。
東西南北それぞれの方向に仏像が安置され、壁面には仏陀の生涯から80のエピソードを描いた石の彫刻、実に寺院内の石像は1500にも及ぶそう。
その精巧さはため息もの。人々に仏の教えを示し、ビルマ一帯を団結させたと言われています。

バガンの遺跡群を望む シュエグージー

「偉大な黄金の洞窟」という意味を持つシュエグージーは、テラスに上って景色を一望できる数少ない寺院のひとつ。
1131年、パガン朝第4代王アラウンシードゥーにより建立されました。
16世紀には大規模な改修が行われたものの、入口の扉は創建当初から使われているもので、木製の装飾が存在感たっぷり。
基壇は白い漆喰で装飾が施され、先端の金色の塔も天高く空を指し、異彩を放っています。
寺院内には狭い階段があり、そこを上るとテラスへと繋がっています。
緑豊かな大地に林立する遺跡の景色は、まさに言葉を失うほどの美しさ。歴史を感じ、心が揺さぶられることでしょう。

穴場スポットで遺跡巡り パヤトンズ遺跡群

昔ながらの暮らしが残されているミンナントゥ村周辺に、あまり知られていない穴場の廃墟群、パヤトンズ遺跡群があります。
ここは、信仰の中心であるオールドバガンから少し離れているため、さほど手を入れられることなく、フビライハーンの元による侵攻を受けた当時の姿がそのまま残されています。
名前もないパゴダや寺院も多いのですが、その中の一部をご紹介。
ちなみに、マイナーなこの遺跡を巡るにはホテルなどで売られているバガンのマップを入手することをおすすめします!

・タンブラ寺院
タンブラ寺院はミンナトゥ村の北側に立つ寺院。
暗殺されたウザナ王を弔うため、妃のタンブラによって1255年に建立されたと言われています。
保存状態も良く、外壁の装飾や内部に描かれた仏陀や仏教にまつわるフレスコ画など、見ごたえたっぷり。
当時の面影が色濃く残されています。

・パヤトンズー
3つのパゴダ(仏塔)が連なった珍しい寺院、パヤトンズー。
ここは13世紀の後半、当時の王妃の寄進によって建てられました。
この時代はモンゴルによるバガンへの侵攻があったため、パヤトンズは完成を見ることがなかったそう。
外部は損傷の痕跡が至る所に見られますが、内部には大乗仏教や密教のスタイルで描かれたフレスコ画が状態良く保存されています。

・タヨッピェ寺院
村の集落にあるタヨッピェ寺院は、12世紀パガンの第12代国王ナラティーハパテにより建立された寺院。
名前の由来は「モンゴルから逃げた王」。すなわち、降伏したことを意味しています。
外壁の装飾も美しく大きな寺院で、寺の周りにはぐるっと壁が囲むバガンでは珍しい造り。
中には4体の仏像が安置されており、そこから回廊を上るとミンナトゥ村や遺跡のパノラマを一望できます。

・レイミャナー寺院
ミンナントゥ村に入ると最初に目に入る真っ白な寺院が、レイミャナー寺院です。
レイミャナーとは、”4つの顔”を意味しており、堂内には四方を向いた黄金の仏坐像が4体。
1223年にティーローミンロー王の大臣アナンドフーラが寄進したと伝えられています。
寺院の中の壁にはブッダの母である摩耶夫人、天井には無数のブッダが浮かぶように描かれています。

・ナンダマンニャ寺院
パヤートンズーのすぐ近く、北に400mほど移動したところにあるのが、「無限の知恵」を意味するナンダマンニャ寺院です。
外観は回廊もなく、小さな寺院ですが内部はバガン時代の壁面で埋め尽くされ、芸術的。
仏陀の悟りの場面で誘惑を試みた悪神マーラや、3人の娘が描かれた「マーラの誘惑」という壁画が最も有名です。

・ダマヤッズィカ・パゴダ
ダマヤッズィカ・パゴダは、1196年、スリランカ王からバガン王に贈られたブッダの遺品を納めるため、ナラパティシィートゥー王によって建てられました。
ミャンマーでは珍しく台座は5角形。中央の大きな仏塔を囲むように小さな仏塔が5つ、その近くに小さな仏堂がまた建てられています。
黄金の塔もひときわ華麗な美しさ。輝きを放つ夜のライトアップも必見です。

360度のパノラマ!悪評高き展望台 バガン・ビューイング・タワー

マンダレー王宮のタワーをモデルに建てられたバガン・ビューイング・タワーは、2005年にオープンした高さ61mの展望台。
バガンのほとんどの仏塔に上れなくなった現在、気球に乗らなくでも絶景を見渡せる救世主的な存在です。
建物に入ると11階の展望レストランまでエレベーターで直行。そこから螺旋階段で13階まで上ると、窓なしのオープンスペースがあり、360度バガンのパノラマが望めます。
手前にはパヤトンズ遺跡群、奥にはオールドバガンの眺望が広がり、ただただ圧巻。日の出や日の入りは幻想的な光景に包まれます。
タワーそのものは「景観を損ねている」と悪評が高いのですが、バガンにあるからには、のぼらない手はありません。

バガンで最大 シュエズィーゴン・パゴダ

バガン近郊のニャウンウーに位置するシュエズィーゴン・パゴダは、パガン王朝の創始者アノーヤターと、3代目の国王チャンシッターによって11世紀に建立されました。
高さは約40m、”黄金に輝く栄光”という意味のパゴダはその名の通り豪華で荘厳。
王朝繁栄の象徴でもあり、後に建立されたビルマ式パゴダの原形になりました。
ここには、釈迦の遺骨と歯が安置されていると言われています。
伝説によれば、アノーヤターが白い象を放ち最初に頭がついたところが祝福の地とされ、ここにパゴダが建設されることになったとか。
台座や境内のお堂にはジャータカ物語のレリーフや装飾があるので、じっくりと観賞してみてください。

バガン文化の発展を垣間見る バガン考古学博物館

1904年にアナンダ寺院の北エリアに、1997年にリオープンを果たした考古学博物館は、華麗な色使いの八角形の建物。
石碑、仏像、美術品、古民芸品など、寺院やその周辺から発掘された貴重な品々を展示しています。
建物の中心には、バガン史の中で重要なロゼッタストーン、ヤザクマ石碑が展示され、パーリ語、ピュー語、モン語、古ミャンマー語の四つの言語で同じ内容の文章が刻まれています。
1階には主に、バガン時代の芸術や工芸品、文学、古代の服などが展示され、2階には古代パゴダの絵や壁画、仏教芸術、仏像など宗教的な遺品を展示。
かなりの見ごたえがありますので時間に余裕をもって見学しましょう。
屋上からはパゴダが広がるバガンの風景を望むことができるので休憩がてら、上ってみてください。

清々しさが魅力!おすすめレストラン SANON

接客も良く美味しいと評判のレストラン、SANON。
実はここ、ミャンマーのNGOが運営している職業訓練のためのトレーニングレストラン。
経済的な理由から高校に行けなかった等、不利な状況に置かれた若者たちを集め、1年間食住付きで調理や接客、英会話などを実践を通じて教えています。
ミャンマー料理を中心にアジア料理を提供しており、オープンエアの雰囲気もオシャレで大人気!
フード、ドリンク、デザートもクオリティが高く、美味しいものを食べて胃も心もハッピーになる、そんなレストランです。

絶対に予約したい期間限定のレア体験!バガン遊覧飛行

バガン観光は寺院やパゴダを巡るのが基本スタイルですが、10月~3月がシーズンの気球観光もおすすめ。
広大な緑の敷地に立ち並ぶ数々の遺跡を上空から眺めることができます。
気球に乗ることさえ貴重な体験ですが、日の出とともに出発し、朝焼けに包まれて染まる遺跡は言葉を失うほどの絶景。
高いところが苦手な方は、いくつもの気球がゆっくりと浮かび上がる、絵のような光景を見るだけでも楽しめます。
予約率99%とも言われ、事前手配が必須ですが、チャンスに恵まれたらラッキー!一生の思い出になるはずです。
代表的な三社はこちら。
・赤の気球 バルーンズ・オーバー・バガン

・緑の気球 オリエンタル・バーニング・バガン

・黄色の気球 ゴールデン・イーグル・バーニング

ローカルな暮らしに密着 ニャウンウーマーケット

ニャウンウーは、バガンへの空の玄関口となっているニャウンウー空港がある街。
バガンの遺跡群からは少し離れていますが、オールドバガンへも一本道でつながっています。
地元の人も訪れるニャウンウーマーケットには魚や肉、野菜はもちろん、日用品、衣類、雑貨など様々なものが揃い、最先端の日焼け止めと言われる”タナカ”も大人気。
活気に溢れ、見て回るだけでも地元の雰囲気が存分に楽しめます。
食事を提供するフードコートのような場所もありますが、噂によるとお腹が弱い人は控えた方が良いそう。周辺にはカフェやレストランもあるので、一息つきたいときはそちらで一休みしましょう。

ミャンマーの国民的麺料理 モヒンガー

ミャンマーの定番中の定番モヒンガーは、ひとことで言うと米粉の麺料理。家庭やお店によって様々なアレンジがあります。
特徴は、ナマズなどの川魚から出汁を取り、豆の粉末、米の粉末、バナナの茎を加えるところ。
とろみがかったスープを細い麺にかけ、ゆで卵や野菜の天ぷら、コリアンダー、玉ねぎなどをトッピングしていただきます。
現地では食べる時は箸ではなくレンゲ。一口大に切りながらスープと一緒に食べましょう。
見た目は辛そうに見えますが、マイルドな味付けのモヒンガーもありますので、ぜひお試しください。

健康的なお茶の葉サラダ ラペットゥ

日本ではあまりお茶の葉を食べる文化はありませんが、ミャンマーでは発酵させたお茶が日常的に食べられています。
食べ方はサラダ。発酵させたお茶っ葉に揚げたナッツやゴマ、ニンニク、唐辛子、干しエビなどを加えて混ぜ合わせます。
おやつ感覚ではなく、おかずとしての一品。キャベツなどをしっかり和えて食べたりします。
ミャンマーではレストランはもちろん、スーパーに専用の陳列棚があったり、空港の売店でも売られています。

ミャンマー・バガンの観光スポットを楽しもう

近年経済成長の著しいミャンマーの中でも、いにしえの絶景が見られる場所として人々を魅了してやまないバガン。
その歴史は古く、建造されたのは西暦1000年頃。12世紀から13世紀にかけて仏教の聖地として栄え、現在まで常に信仰の対象となり続けてきました。
また、パゴダは一人の寄進者でも同じ形のものをつくらないという慣習があり、時代によっても様式が異なるため、見れば見るほど不思議な魅力が増すばかり。
その景観を大切に保存しながらも、街並みは発展しつつあるアジアの活気を感じさせ、昔ながらのホスピタリティも顕在。
世界遺産になるのでは?とも噂されているため、今が穴場ともいえるおすすめのスポットです。

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