モロッコ・カサブランカに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

CAS

モロッコと言えば砂漠のイメージがありますが、モロッコ一の大都市、カブランカは一味違います。
首都ラバトから南西に約90km、大西洋に面しており、古くから交易で栄えたこの街は、争いの歴史を重ねながらもヨーロッパの影響を色濃く受け、発展してきました。
スペイン語で「白い家」の意味を持つカサブランカと名付けられたのは1515年のことですが、現在都会的なビルが次々と建設されながらも、伝統的な街並みは今もしっかり残されています。
海沿いには高級ビーチリゾートが広がり、商業の中心として栄える大都市。
そんなカサブランカの見どころをいくつかご紹介します。

目次

美しく雄大な白亜の象徴 カサブランカ大聖堂

カサブランカ大聖堂は、フランス植民地時代の1930年、ネオゴシック様式で建造されました。
大聖堂の正面には、モロッコのモスクのアーチを思わせる彫刻やアーチが施され、ファサードの両端には、アールデコ建築のムスリムの塔や建物に似た、2つの塔が立っています。
内部は天井が高くシンプルな造りですが、祭壇には美しいステンドグラスが施され、陽の光が差し込むと、オリエンタルなデザインが顔を出します。
モロッコが独立国家になった1956年からは、大聖堂としての機能はなくなり、文化センターとして、展覧会やファッションショー、音楽祭などのイベントが開催され、人々に親しまれています。
塔の階段をのぼると、伝統的なカサブランカの街を見渡すことができ、この街の変貌を目で見て辿ることができます。

北アフリカを象徴する最大級のモスク ハッサン2世モスク

ハッサン2世モスクは、アフリカ最大のモスクであり、世界でも上位に入る大きなモスクです。
収容人数は10万人あまり、聳え立つミナレットは210mもの高さがあり、夜になるとレーザ―光線がメッカの方角を照らします。
このモスクの魅力は大きさのみならず、外観にはタイルの小片を組み合わせた色鮮やかなモザイクや緻密な彫刻など、目を見張るような装飾が施され、芸術品のような気品があります。
モロッコで唯一、中に入ることのできるモスクの内観は、海、風、太陽などのテーマがあり、美しい大理石の床に、幾何学模様の装飾、豪華なベネフィットシャンデリアが掛けられて、どこか幻想的な、神聖な空気が漂っています。
礼拝の間にツアーも実施されていますので、時間を見つけてイスラムの文化に触れてみるのはいかがでしょうか?

色に溢れた迷宮都市カラフルな街並みが広がる オールド・メディナ

モロッコの旧市街は城壁に囲まれており、入ってすぐのことろはバザールになっていて、貴金属や洋服、お土産、アルガンオイルなどを売るお店がひしめき合い、多くの人で賑わっています。
ここで買い物を楽しんだり、活気に溢れるローカルの雰囲気を味わったら、その混雑を潜り抜け、海側へ向かって奥へ奥へと進んでいくのがおすすめです。
そこには、一部の人にしか知られていないカラフルな住宅街が広がり、外からはわからない不思議な魅力に惹きつけられます。
何処を見渡しても色鮮やかで、人々の生活も垣間見え、可愛い鉢植えとの相性もバッチリ。そのフォトジェニックな景色はたびたびSNSなどにも取り上げられています。
迷宮と名高いオールドメディナ。夢中になりすぎて迷わないように注意しながら楽しんでみてください。

海も氷も楽しめる!最大級で最先端の複合施設 モロッコ・モール

カサブランカの市街地から少し南下したところに、北アフリカ最大級のショッピングモール、モロッコモールがあります。
約25万平方mの敷地には、ブランドやアパレルショップをはじめ、水族館や映画館、モロッコの大型スーパーやフードコードも入っており、お子様からお年寄りまで、いつも多くの人で賑わっています。
International Concept Managementによって設計された水族館は「アクアアドリーム」と呼ばれ、吹き抜けに置かれた椅子に座って優雅に泳ぐ魚たちを眺めたり、円筒形の水槽の中央を360度見渡しながら通り抜けることができるようになっています。
さらにこのモールにはアイスリンクも完備され、靴を借りるだけで気軽にスケートを滑ったり、音楽に合わせた噴水ショーも開催されており、ショッピングだけでなく、カサブランカの今を感じられるスポットとして一度は足を運んでみたい複合施設となっています。

2020年に100周年を迎える憩いの場 ムハンマド5世広場

フランスからの独立を勝ち取った国王ムハンマド5世の名を冠す、モロッコの象徴的な広場です。
カサブランカの中心地ハッサン2世通りに面して位置し、ヨーロッパ風の広場の中央には大きな噴水があり、待ち合わせや、人々がくつろぐ憩いの場となっています。
周辺には市庁舎や裁判所、郵便局、劇場などがあり、ホテル、レストラン、ショッピングセンターなど、モダンなデザインを取り入れた伝統的なイスラム建築の建物が立ち並んでいます。そんな建築に囲まれて、行き交う人や車を眺めたり、真っ赤な民族衣装を着た水売り、ハトが群がる様子など、モロッコの日常を目にすることができます。
夕方からはライトアップが美しく、お洒落なカフェもたくさんあるので、一日の終わりや観光の合間に一息つくのにもおすすめです。

地元の人が楽し気に遊ぶ穏やかなビーチ ララミリアム・ビーチ

海沿いにあるお洒落なショッピングセンター、アンファ・プレイスのすぐ目の前にあるララミリアム・ビーチ。
このビーチを訪れる観光客は多くなく、地元の若者の遊び場として人気の場所です。
波打ち際で寄せては返す波と戯れたり、浜辺でサッカーを楽しんだりする様子、夕暮れには静かなビーチで美しいサンセットも。
現地の風に吹かれてのんびりと散歩をしたり、波の音を聞きながら周辺のカフェでゆっくりとお茶をするのもおすすめです。

日本よりも新しいモロッコを発見 カサ・ポール駅

カサブランカの主要駅はカサ・ボヤージュ駅とカサ・ポール駅の2駅。
カサ・ポール駅には港の畔のカサブランカの中心街、ラバト方面の列車が発着し、カサブランカと各都市を結ぶ列車のほとんどがカサ・ボヤージュ駅を発着しますが、カサ・ポール駅のモダンな内装は、ぜひ見ていただきたい建物のひとつです。
駅舎はガラスづくり、柱の上は吹き抜けになっており、昼間は自然の光を取り入れて開放的。夜はライトアップが美しく、木製の天井と外の光が斬新に写り込み、SNS映えにも最適です。
ラバトからカサ間の鉄道はスピードも早く快適で、構内にはwifi完備のマクドナルドやスターバックスなどもあるので、モロッコにいることを忘れるくらい、新しくお洒落な空間に驚かされることでしょう。

簡単でヘルシーな魔法のような料理 タジン鍋

モロッコのタジン鍋は、肉・野菜・魚・キノコ・果物など、種類が豊富でおすすめです。
もともとは、料理の際に使われるとんがり帽子のような形の陶製の土鍋の名前がタジン鍋で、その鍋を使ってつくる料理がそのまま料理名となりました。
独特の形をしたタジン鍋は中の蒸気や熱を外に逃さず、食材に中に素早く熱が入る上、食材から出る水分だけで充分調理でき、旨味を逃しません。素材の組み合わせは自由自在。家庭やお店によってオリジナルのレシピがあり、季節によっても変わります。
モロッコの人たちはシナモン、サフラン、しょうが、ウコン、クミン、パプリカ、数えきれない程色々なスパイスを使って、複雑で奥深いこの料理を毎日のように味わっています。
タジン鍋さえ使って作ればタジン鍋。日本でも人気となりましたが、ぜひ現地の味にトライしてみてください。

アフリカ伝統の世界最小パスタ クスクス

米粒よりも小さな直径1mmほどの粒パスタ、クスクス。モロッコでは安息日の金曜日に食べられる定番料理です。
こちらも家庭によって味も材料も様々。家庭の数だけバリエーション豊富なレシピがあります。
牛やラムなどの肉、人参、玉ねぎ、ズッキーニなどお好みで、スパイスは10種類くらいは当たり前、40種類ほど使うこともあります。
クスクス用の鍋があり、2段になっていて、上段は蒸し器、下段でスープを煮込みんで作ります。
出来上がりはスープにひたひたにする場合もあれば、ドライでパラパラな感じが好きな人もいます。
野菜と肉のボリュームもたっぷりで濃い目のモロッコワインとの相性もピッタリです。

甘い緑茶とミントの出会い モロカンミントティー

モロッコの国民的飲料が、甘くてすっきりモロカンミントティーです。
このお茶はイギリス商人が伝えた中国緑茶とモロッコのミントが出会って生まれたと言われています。
中国緑茶は日本の緑茶と少し違い、やや薄く、渋みの少ない優しい味で、煎った豆や茹でた栗のようなほっこりとした香りが特徴です。
淹れ方も茶葉にお湯を注ぐのではなく、ポットに茶葉と沢山の砂糖を入れて、香りを出したミントを加えて煮だします。
高い位置から専用のグラスに注いだら、それをまたポットに戻し、砂糖が混ざるまで繰り返します。最後に、ターバンと呼ばれる泡がグラスの淵にできるように注いだら完成。
甘すぎるくらいに甘いミントティーですが、モロッコでは小さ目のグラスでちびちびと一日中ミントティーを飲んでいます。
鮮やかなカラーリングと繊細な装飾が施された可愛いグラスも一緒に楽しんでみてください。

モロッコ・カサブランカの観光スポットを楽しもう

モロッコ王国最大の都市、カサブランカ。
紀元前からベルベル人が定住し、交易で栄えたこの街は、モロッコの商業、金融の中心としてはもちろんのこと、アフリカでも有数の世界都市として、経済を支えています。
街中には高層ビルが立ち並び、近代的な活気に溢れる一方、庶民のためのスークや、ヤシの木が爽やかに揺れ、フランス統治時代の面影も美しく残しています。また、海沿いには高級感漂うビーチリゾート、安くて美味しいシーフードもたくさんあり、文化と近代が凝縮されて、何日いても魅力につきません。
「白い家」の意味を持つカサブランカは今、モロッコの発展を肌で感じられるエキゾチックな都市へと変貌を遂げています。
新しい発見を楽しみに、ぜひ出かけてみてください。

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