インド・アグラに行ったら何をする?おすすめ観光名所

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インド旅行で外せない観光スポットといえば、世界遺産タージ・マハル。
このタージ・マハルがあるのがインド中央部に位置するアグラという都市です。
アグラは首都デリー、そしてジャイプールに並ぶ第3の都市として栄え、タージ・マハル以外にも沢山の観光名所がありますので、気になるスポットは忘れずに訪れましょう。

目次

王道中の王道だけれど絶対外せない珠玉の世界遺産タージ・マハル

インドが誇る世界遺産タージ・マハルは、ムガール帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが愛する妻のムムターズ・マハルのために建設した霊廟です。
シャー・ジャハーンは若くして命を落としたムムターズ妃の死を大変に悼み、上質な大理石で息を呑むほど見事な霊廟を作りました。その美しさは誰もが一生に一度は目にしたいと思うほどの人気で、完璧な左右対称のデザイン、緻密に計算されて配置されたミナレット、そして霊廟の正面に広がる庭園が見た者の記憶に強く残ります。
霊廟前の水面にタージ・マハルが移り「逆さタージ・マハル」が見られることもあります。
それ以外にも青空の下で輝く姿、夕陽に染まった姿、月に照らされた姿、それぞれ異なった美しさを感じられるため、いつ訪れても楽しめます。
季節や天候によって微妙に表情が変わるため、タージ・マハルの美しさに魅せられた人は何度でも訪れたいと言うそうです。
シャー・ジャハーンは、タージ・マハルの横を流れる川の反対側に自分の霊廟を建設するつもりでしたが、その夢は叶いませんでした。もし現実となっていれば、タージ・マハルと対照的に黒い霊廟が建ち、夫婦並んで安らかに眠っていたことでしょう。

赤砂岩で造られたムガール帝国の城塞アグラフォート

アグラには3つの世界遺産がありますが、そのうちのひとつがアグラ城塞(アグラフォート)です。
ムガール帝国時代に造られた城塞で、赤砂岩が使われたため赤みがかっており「赤い城(ラールキラー)」と呼ばれることもあります。
3代目の皇帝アクバルが建設を命じ、ジャハンギル、シャー・ジャハーンと3代にわたってここに住み暮らしていました。しかし、シャー・ジャハーンは莫大な費用をつぎ込んで豪華絢爛なタージ・マハルを建設するなど、とにかく金遣いが荒かったことから、息子がそれを案じて彼をアグラ城塞の一室に幽閉してしまいます。
幽閉した部屋も豪華で美しく、生活そのものは何不自由無いものだったそうですが、シャー・ジャハーンはその部屋から出ることを許されず、幽閉されたから死ぬまで8年間、窓から見えるタージ・マハルを眺めて寂しく過ごしていたと言われています。
アグラ城塞の中にはアングリー庭園という美しい庭園があります。
チャハルバーグ様式という伝統の様式で造られており、水路と園路で4つに分けられているもので、これはイスラームの世界を象徴しています。
一見の価値のある庭園ですので、アグラ城塞を訪れた際には是非立ち寄ってみてください。

子宝のご利益がある世界遺産の街ファテープル・シークリー

アグラ郊外にある世界遺産の街です。アグラ中心部からバスで1時間半ほどですが、足を延ばす価値のある観光スポットです。
ムガール帝国第3代皇帝アクバルが子宝に恵まれず、この土地に住む予言者に相談したところ男の子を授かると予言され、ここへ遷都したところ本当に男児を授かったと言われています。そのため、子宝のご利益があるとされて、インド国内からも多くの人々が訪れるスポットとなっています。
一旦はファテープル・シークリーに遷都したものの、慢性的な水不足と土地の利便性の悪さから、14年しか都としての役割を果たすことはありませんでした。
ファテープル・シークリーは宮廷地区とモスク地区に分かれており、モスク地区は誰でも無料で入場することができます。

アグラで最も大きいモスクでオールドデリーのものとそっくりなジャマー・マスジッド

アグラ最大のモスク「ジャマー・マスジッド」は、正式名称を「マスジッド・ジャハーン・ヌマー」といい、「世界を見渡すモスク」という意味があります。
ここは、オールドデリーにあるものとそっくりで、金曜日になるとムスリムたちが挙って礼拝に訪れます。
インドといえばヒンズー教のイメージが強いと思いますが、イスラム教も多く、様々な宗教文化が混在しているところもインドの魅力のひとつと言えます。アグラ城塞のすぐ近くにあり、アグラ城塞と同じく赤砂岩で造られていますので、すぐに見つけられますよ。

少し足を延ばして訪れたいアクバル廟

アグラ中心から車で20分ほどのシカンドラというところにひっそりと建っているアクバル廟は、ムガール帝国の第3代皇帝アクバルのお墓です。
タージ・マハルのように中央部分にドームはありませんが、繊細で美しい装飾はとても写真映えし、フォトジェニックスポットとして人気です。
チャトリというインドのイスラーム建築によく見られる特徴的な屋根が見どころのひとつで、アクバルがイスラム教などの異宗教の文化を積極的に柔軟に取り入れたことが分かります。

ベビー・タージの別名をもつイティマド・ウッダーウラー廟

ムガール帝国第4第皇帝のジャハンギルの妃ヌール・ジャハーンにより、その父母のために建てられた霊廟です。別名「ベビー・タージ」と呼ばれ、この霊廟で使われた大理石の彫刻技術がタージ・マハルで生かされたと言われています。
タージ・マハルと同じく白い大理石で造られており、規模は小さいものの、その彫刻の美しさや繊細さは吸い込まれるような魅力を秘めています。

インド・アグラの観光スポットを楽しもう

アグラの街を訪れたら頭に入れておきたいのが、ムガール帝国の第3代皇帝アクバル、第4第皇帝ジャハンギル、そして第5代皇帝シャー・ジャハーンの3人です。
それぞれの皇帝が建設した歴史的な観光スポットが目白押しで、ムガール帝国の栄華を感じることができます。
最も有名なタージ・マハルをはじめとして、3つの世界遺産はもちろん、他にも数多くの見どころがあります。ファテープル・シークリーなど、アグラ中心地から少し足を延ばさなければならないスポットもあるため、余裕をもってスケジュールを組むのが良いでしょう。

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