瑞宝寺公園は、かつて豊臣秀吉が茶会を開いたとされる由緒ある地で、紅葉の名所としても知られています。秋には約2,500本ものカエデが色づき、「日暮の庭」とも称されるほど、美しい紅葉に包まれた幻想的な風景が広がります。静けさと歴史の趣を感じながら、四季折々の自然美を楽しめる、有馬温泉を訪れた際には外せない散策スポットです。

有馬温泉の街並みにそびえる六階建ての「有馬玩具博物館」は、世界中から集められた約4,000点の良質なおもちゃをテーマ別に展示し、世代を問わず楽しめるユニークな文化拠点です。6階のドイツ伝統木工玩具、5階の自由に遊べるプレイコーナー、4階のからくり人形（オートマタ）と、各フロアで展示内容と体験が異なる構成が魅力的です。1階では糸ノコを使った組み木教室やジオラマ作りのワークショップも開催されており、見るだけでなく「作ることで学ぶ」体験ができる点も特筆すべき特徴です。

六甲山最高峰は、標高931メートルを誇る六甲山系の主峰で、神戸市内はもちろん、大阪湾や淡路島、晴れた日には紀伊半島まで一望できる絶景スポットです。山頂へはハイキングコースやドライブウェイでアクセスでき、四季折々の自然と爽やかな空気が登山者や観光客を迎えてくれます。市街地から近いながらも、雄大な自然とパノラマの眺望が楽しめる、関西屈指の展望地です。

炭酸泉源公園は、自然に囲まれた小さな丘のうえに湧き出す天然の炭酸水泉を間近に観察できるスポットです。石製の井戸跡から絶え間なく静かに湧き出る寒冷の単純二酸化炭素泉は18℃程度の冷泉で、蛇口から直接飲用可能––かつては砂糖を加えてサイダーとして楽しまれ、有馬温泉名物「炭酸せんべい」の由来にもなりました。ちょっと鉄っぽく、やや強めの炭酸の味わいは、飲み過ぎに注意が必要ですが、旅の記憶に残るユニークな体験として訪れる人々に話題を提供しています。

有馬ます池は、六甲山麓の清流を利用し、初心者や子どもでも気軽にニジマス釣りが楽しめるファミリー向けスポットです。釣った魚はその場で「ますの茶屋」にてから揚げや塩焼きに調理されるため、手ぶらで訪れてもアクティビティと食事を一緒に楽しめます。さらに園内には恋愛成就の願いを込めた「鱒ます恋こい神社」もあり、観光としてもグループやカップルに好評です。

Hacco restaurant ennは、有馬温泉街の小さな隠れ家イタリアンとして知られ、和食材にこだわった発酵メニューとイタリアンを融合した創作料理が魅力です。店内はキャンドルが揺れる落ち着いた空間で、窓からは温泉の湯気や街並みが眺められ、非日常のひとときを演出しています。ランチやディナーでは、地元の六甲味噌や自家製甘酒、醤糀などを使ったヘルシーな発酵コース料理が楽しめ、ヴィーガンにも対応するメニューがあるなど幅広いニーズに応えています。

Sora Cafe 有馬温泉は、2021年オープンのデザイナーズカフェで、1階は大地（Earth）、2階は空（Sky）をイメージしたスタイリッシュな空間が魅力です。厳選されたスペシャルティコーヒー、自家製パンや季節のフルーツを使ったケーキ、オープンサンドやパスタなどランチメニューも充実しており、モーニングからアフタヌーンティーまで心地よく過ごせます。地元有馬の素材を活かした焼き菓子やテイクアウト商品も用意され、土産やギフトにも最適です。

くつろぎ家は、有馬温泉の温泉街中心にある釜飯専門の和食処で、淡路島直送の鯛やタコ、鮭、山菜などを詰め込んだ釜飯は、注文を受けてから炊き上げる丁寧さが自慢です。古民家を改装した趣ある建物で、広々とした畳座敷と個室が整い、家族連れや観光客にもくつろげる雰囲気を提供しています。名物の「湯けむり蒸し」（神戸牛と野菜を蒸しあげる一品）や、ミシュランにも紹介された「くつろぎ釜飯」が人気で、多くの人が訪れる名店です。