フィンランド・ヘルシンキに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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近年お洒落なインテリアブームの影響もあり、人気の観光地となった北欧。
その代表的な魅力に溢れる都市が、フィンランドの首都、ヘルシンキです。
バルト海に面した国の南端に位置し、別名は”バルト海の乙女”。海岸線が美しいコンパクトな街に、様々な見どころをギュっと凝縮しています。
デザインやグルメ、建物観賞に加え、穏やかな自然にも恵まれ、アクティブ派にもリラックス派にもおすすめ。
観光スポットは歩ける範囲に点在しているため、ショートトリップでも十分見て回ることができます。
そんな北欧の街、ヘルシンキのおすすめ観光名所・グルメをご紹介します。

目次

ヘルシンキの玄関口 ヘルシンキ中央駅

ヘルシンキ中央駅はフィンランドの交通の中心地。
一日に約20万人もの人々がこの駅を利用し、鉄道のみに限らず、観光の要としても知られています。
駅はフィンランド産の花崗岩で造られ、高さ48.5mの時計塔と、正面出入り口の両脇にある4体の像が印象的。
開業は1860年、初代駅舎の設計はスウェーデン人のカール・アルバート・エデルフェルトによって成されましたが、手狭となり、1909年にナショナル・ロマンティズム建築で有名なエリエル・サーリネンの設計によって現在の新駅舎が完成されました。
駅にはプラットホームが19もあり大きいのですが、観光客にもわかりやすく東から順に番号が振られています。

均整のとれた美しさ ヘルシンキ大聖堂

ヘルシンキ大聖堂は町のほぼ中心部に位置するヘルシンキのシンボル。
白亜の宮殿のようなデザインはネオクラシック様式で、ドイツ人建築家のカール・ルートヴィッヒ・エンゲルが設計したもの。
ルーテル派の総本山として、周辺エリアで最も高い建築物となるようにデザインされ、1852年に竣工されました。
建物の形はギリシャ十字をデザインの基盤とし、内部中央には四角形の広場、その4辺それぞれに同じ外観の入口を配したため、どの面からみても同じ形に見えるのが特徴です。
上部にある四つのドームはサンクトペテルブルクにあるサントイサーク大聖堂との関係性を示すために作られたもの。
屋根には12使徒の真鍮の彫刻が施され、世界最大の真鍮彫刻コレクションとしても知られています。
中には誰でも入ることができ、コンサートや結婚式などのイベントも度々催されていますので、ぜひ見学してみましょう。
白色で統一されたシンプルな内観に黄金のシャンデリアが輝き、厳かな雰囲気が味わえます。
大聖堂の前には石畳の元老院広場が広がり、大階段からの眺めも必見!訪れて損のない大聖堂となっています。

木のぬくもりに包まれた都会の無音空間 カンピ静寂の礼拝堂

人通りの多いヘルシンキ中央駅のほど近くに、ひときわ異彩を放つ木製の現代建築があります。
そこは、2012年の「ワールド・デザイン・キャピタル ヘルシンキ(WDC)」を記念して建てられたカンピ静寂の礼拝堂。
忙しい暮らしの中、誰もがいつでも静寂を享受できるようにというコンセプトのもと建築され、市民に開放されています。
一歩足を踏み入れると木のぬくもりや木漏れ日のような光を感じ、驚くほど静かな空間に包み込まれます。
ここでは礼拝などの行事は行われておらず、誰もが心を落ち着かせて祈りを捧げることができます。
モミの木を幾重にも重ねた丸いフォルムの外観や、静寂をコンセプトにした無音空間は、国際的にも高い評価を受けており、体感の価値あり。観光の合間にぜひ訪れてみてください。

石でできた空間美は必見! テンペリアウキオ教会

フィンランド福音ルター派教会に属しているテンペリアウキオ教会は、通称「石の教会」と呼ばれ、岩をくりぬいてできた独特のデザイン性が高く評価されています。
コンペで優勝したティオ&トゥオモ スオマライネン兄弟によって設計され、1969年に完成。
大きな岩が積み上げられた外観はゴツゴツとしており、教会とは思えないほど。
内部にも岩盤が壁としてそのまま残され、音響効果も果たしています。
円形の聖堂の天井は銅製で直径約24m。その周りから光が差し込むように造られており、モダンな空間が広がっています。
街中からは少し離れた場所にありますが、世界に類を見ない空間美は必見!ぜひプランに組み込んでみてください。

古き良きヘルシンキの街歩きを楽しむ カタヤノッカ

ヘルシンキの中心部からトラムに揺られて約10分、ヘルシンキの新古典主義建築が立ち並ぶ、カタヤノッカがあります。
ここは、かつては刑務所があったことでも知られていますが、街を歩けば写真映えする建物ばかり!
何よりも建物の美しさが際立つ場所なので、街歩きやローカルな雰囲気を味わいたい方にもおすすめです。
ひとつひとつを細かく見ていくと、小さなバルコニーがあったり動物の装飾があったり、赤レンガの倉庫跡を利用した施設などもあり、興味津々。
公演はもちろん、カフェやレストラン、観覧車などもあるので、建築に興味がない方でもゆっくりとお楽しみいただけます。

丘の上の佇む荘厳な赤レンガ寺院 ウスペンスキー寺院

ウスペンスキー寺院は、イイスス・ハリストスの母である生神女・マリヤの永眠を祀る、ロシア正教の寺院。
ヘルシンキ市街を一望するカタヤノッカ半島の丘陵地に、ロシアの建築家アレクセイ・ゴルノスターエフの設計により、建てられました。
赤レンガの荘厳な姿と緑屋根、黄金に輝く十字架は、遠くからでも見ることができます。
一方内観は、ドーム型の屋根からほんのりと光が差し込み、ろうそくのシャンデリアやゴールドの祭壇が見事。
キリストや聖母マリア、殉職者などのイコンが並び、荘厳な雰囲気が漂います。
中庭からはヘルシンキの街を一望!西に大聖堂、南にヘルシンキ湾を臨み、賑わうマーケット広場や大統領官邸などの景色も楽しむことができます。

心行くまで芸術を堪能 フィンランド国立美術館

アートで名高いフィンランドには3つの国立美術館があり、そのすべてがヘルシンキに位置しています。
1887年に完成したアテネウム美術館はヘルシンキ中央駅の近くにあり、国内最大の古典芸術コレクションを収蔵。
フィンランド人の画家のものを中心に、ゴッホやシャガールなど有名画家の作品も展示しています。
また、1998年にオープンしたキアスマ現代美術館は、ヘルシンキで一番目を引くランドマークの一つで、独創的な現代アートで有名です。
様々なテーマの展示が公開され、お子様も参加可能な美術体験コーナーや企画展など、趣向を凝らした催しも人気!
ヒューマンスケールとフィンランドの自然光からインスピレーションを得て設計された建物も必見です。
そして、かつてビール醸造で富を築いた実業家一家の邸宅を美術館に使用したのが、シネブリュコフ美術館。
ここには甥であるパウルがコレクションし、フィンランドに寄贈された14世紀から19世紀初頭までのヨーロッパの芸術作品を展示しています。
ミュージアムカードを使えば1年間有効でフィンランドの300のミュージアムに入れますので、美術好きな方はぜひゲットしましょう。

コンセプトに注目!デザイン美術館

美術や芸術が特別好きでない方にもおすすめな美術館が、常設展示をほとんど設けていない穴場、デザイン美術館です。
ここにはデザインの歴史に関する資料から家具や雑貨、ファッション、グラフィックデザインなど、スタイリッシュな魅力がいっぱい!
フィンランドデザインはもちろん、海外のアーティスティックな作品も入れ替わりで展示されています。
面白いのは、工業デザインとして、デザインプロセスや背景にあるストーリーなどもわかりやすく紹介しているところ。
失敗作やその目的、理由なども、遊び心を交えて学べるようになっています。
日本でも人気のイッタラやマリメッコ、ノキアなど、北欧デザインを楽しみたいならぜひ、訪れて損はありません。

1万年以上の歴史を解説 フィンランド国立博物館

1893年に設立されたフィンランド国立博物館はナショナルロマンチック様式の建物を擁し、1916年から一般公開。
石器時代から遡って現代まで、フィンランドの歴史を丸ごと学べるスポットとして、人気があります。
ボタンを押すと音が聞こえたり、壁を触ると壁画の文字が光ったり、音楽を聴くコーナーがあったり、お子様にもぴったり。
歴史的コレクションは13万8000点にも及び、館内にはカフェテリアとミュージアムショップもあるので、飽きることなく見学できますよ。
ヘルシンキの中心地にあり、毎週金曜日の16:00から18:00の間は入場無料なので、ふらりと立ち寄ってみるにもおすすめです。

人気のマリメッコをお得な価格でゲット!マリメッコアウトレット

ヘルシンキ中央駅から地下鉄で約30分、マリメッコの本社の隣に、マリメッコアウトレットがあります。
日本でも人気のマリメッコのデザインは自然をモチーフに鮮やかで独創的。
食器や雑貨、インテリアやアパレルなど、様々な種類のアイテムがアウトレット価格で販売されているので、ファンには堪らないショッピングスポットとなっています。
お買い物のついでに本社に立ち寄れば、社員食堂の「マリトリ(maritori)」でランチを食べることも!
トレーやナプキンなどもマリメッコで統一され、観光客にもオープンなのも嬉しいポイントです。

ヘルシンキの穏やかな憩いの場 カイヴォプイスト公園

バルト海に面した港の突端に広がるカイヴォプイスト公園は、緑豊かな自然を感じるヘルシンキの憩いのスポット。
広大な公園からは船が行き交う様子を臨み、日光浴をするひとやジョギングをするひと、ウェディング写真を撮る人など、のんびりとした雰囲気が漂います。
海側南端には有名なカフェ・ウルスラもあり、お天気が良ければ海を眺めながらの食事もお洒落で楽しいもの。
子供用のプレイグランドにも、フィンランドらしい木製のドランゴンや木彫りの鳥などが置かれています。

穏やかなレジャースポット 世界遺産スオメンリンナ島

世界遺産のスオメンリンナ島ヘは、ヘルシンキのエテラ港から市営のフェリーに乗って、わずか15分。
4つの島から成り立っており、元々はフィンランドの南の海岸を守る要塞として、防御壁が張り巡らされていました。
スウェーデン・ロシア戦争、クリミア戦争、国内の戦争においては重要な舞台となりましたが、現在は穏やかな緑が広がり、休日のピクニックに最適な場所!
大砲や造船ドック、潜水艦などが点在し、教会や博物館、レストランなども備えた憩いの場となっています。

お買い物や地元グルメを堪能!ハカニエミ・マーケットホール

どこの国に行っても地元の人が集うマーケットは楽しいもの。
ヘルシンキにも、1914年から続く伝統的なマーケット、ハカニエミがあります。
ここには屋内外に約70店舗。1階には生鮮食品や飲食店、2階には日用品やお土産物もたくさん販売されています。
地元にも愛される庶民的なマーケットなので、リーズナブルにお買い物が楽しめるのはもちろん、美味しいグルメも味わえます。
営業時間は、平日8:00から18:00までと土曜日の8:00から16:00ごろまで。
ヘルシンキ中央駅から3駅目、駅から出てすぐの赤レンガの建物です。

フィンランド・ヘルシンキの観光スポットを楽しもう

日本から一番近いヨーロッパとして知られるフィンランド。
その首都であるヘルシンキは街としては約450年の歴史を持ち、観光都市としても成熟してきました。
同国最大の都市でありながら街はとてもコンパクトで、穏やかな緑と海岸線が、訪れる人を魅了しています。
街を歩けば北欧家具や北欧デザインはもちろんのこと、重厚な建築物やグルメなど、憧れの北欧文化も満載。
フィンランドを象徴する美しい街に、ぜひ出かけてみてください。

※ヘルシンキ観光には空港や市内で購入できるヘルシンキカードがおすすめ!
1日、2日、3日の期間があり、通常はヘルシンキ市内のみ適用ですが、バスや地下鉄は乗り放題。
さらに、テンペリアウキオ教会やデザイン博物館など、30ヶ所以上のヘルシンキ観光スポットも入場無料になります。
追加料金を払ってアップグレードすれば、市内から空港への鉄道も利用可能な郊外プランにも変更できます。
ぜひゲットして、観光を楽しみましょう。

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