ロシア連邦・モスクワに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

MOW

世界で一番大きな国、ロシア。
その首都モスクワは、ヨーロッパで1位の人口を誇る大都市であり、政治、文化、経済の中心として、大国を支えています。そう聞くと、固いイメージを持ちがちですが、街中には優美な遊び心も満載。
国際色が豊かで自然も多く、ユニークな建築物や歴史的建造物、超高層ビルなど、様々な建物が混在しています。
特に、ネオンで彩られた夜景は感動もの。
そんなモスクワにはヨーロッパに引けを取らない芸術、歴史、文化、美食など、楽しみどころもいっぱい!
おすすめの観光名所・グルメをご紹介します。

目次

言わずと知れたモスクワの代名詞!赤の広場

7万3,000平方メートルもの広さを誇る、赤の広場。
ロシアと言えば、この広場を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
ここは1493年、モスクワ大公国のイワン三世によって造成されました。
当時は交易や商売を意味する「トルグ広場」と名付けられ、以後、モスクワ大公国やロシア帝国の重要な国家行事はここで行われることに・・・。その後もロシア革命や社会主義など、数々の歴史をこの広場が見守ってきました。
広場を取り囲む建物は、城塞、霊廟、大聖堂など、どこをとっても同じようなものはなく、歴史的で個性的。
クラスナヤ広場=赤の広場は実は、古代スラブ語で「美しい広場」を意味しています。
昼間も夜も訪れて、その景観を堪能しましょう。

政治と文化の中心地 クレムリン

赤の広場に面して、「城塞」という意味を持つ、クレムリンがあります。
ここは、ソビエト連邦時代には共産党の中枢が置かれ、現在もロシアの大統領府や大統領官邸が置かれている政治の中心地。
総延長約2.25kmの城壁に囲まれ、敷地内には大聖堂や博物館、宮殿など多様な建造物が集まり、1990年には世界遺産にも登録されました。
ことの始まりは1156年。最初の木造砦が建設されてから、15世紀から17世紀頃のモスクワ大公国時代に大部分が現在の形に。
ソビエト時代やロシア帝国時代の建物もあり、ロシアの変遷をも感じられる、必見の観光スポットとなっています。

ロシア正教会を代表する大聖堂 ウスペンスキー大聖堂

クレムリン敷地内にあるウスペンスキー大聖堂は、かつてのモスクワ大公国の母教会。
1475年から1479年にかけて、イタリア人建築家アリストーテリ・フィオラヴァンティにより、建設されました。
ウスペンスキーは、「眠り」「永眠」「生神女就寝祭」を表すウスペニイェ(Успение)に由来し、聖母マリアの永眠を記憶した場所。金色の丸屋根が美しいウラジーミルの生神女就寝大聖堂の影響を、内外に受けています。
外壁は手の込んだ装飾で覆われ、内部には壁や天井、柱まで、至る所にイコンとフレスコ画がびっしり。
その緻密さと圧倒的な迫力に、訪れる誰もが魅了されます。

ひときわ異彩を放つ大聖堂 聖ワシリー大聖堂

グラン・プラスのほど近く、リュッセル証券取引所の隣に、サン・ニコラ・デュ・ブリュッセル教会があります。
プーリア地方のロマネスク様式の原型となる建物は、1087~1197年に建築。
殺害された子供を蘇らせたとされる、聖人ニコラの遺骨を祭るために設立されました。
再建、増築を繰り返し、1956年には現在のファサードが完成。近年、修復作業も行われました。
外装、内装ともにシンプルな造りではありますが、大理石やステンドグラス、時計のデザインに趣がたっぷり。
聖堂内にはルーベンスをはじめとする絵画が飾られ、天蓋におおわれた主祭壇も印象的。
ガイドブックなどにはあまり取り上げられていないので、ゆっくりと見学することができます。

激動の時代を支え続けた伝統的百貨店 グム百貨店

赤の広場を挟んでクレムリンの城壁の反対側に、宮殿のような外観を誇る、グム百貨店があります。
ここは、帝政ロシア時代の1893年に完成。1917年に発生したロシア革命の時点では店舗数が1200あり、その後もモスクワの消費生活の中心として、役割を担いました。
“グム”とはソビエト連邦時代の名称である国営百貨店の頭文字に由来しますが、1993年の民営化後はGlavny”主要な百貨店”となり、現在200店舗ほどの店舗が営業。長さ200mに及ぶ建物には吹き抜けの3本の通りが平行しており、ガラスの屋根から日光が差し込んで、気持ちの良い空間が広がっています。
高級ブランドはもちろん、お土産探しや観光、カフェタイム、どれをとっても洗練されたひと時が過ごせますよ。

ロシア芸術を堪能! ボリショイ劇場

ロシアはフランスと並ぶバレエ大国として知られ、そのレベルは世界でもトップを争うもの。
国内には大小たくさんの劇場を擁しています。その中でも1776年に設立されたボリショイ劇場は、ロシアを代表する象徴的な大劇場。
火災による消失や度々の改装や改修を経て、現在は本館と新館にて、様々な演目を公演しています。
おすすめはやはり、本館での鑑賞。オリジナルのボリショイ劇場を再現した劇場内はゴールドの装飾に包まれて、煌びやかな雰囲気が漂っています。
オーケストラピットが見える座席もあり、大理石の床やシャンデリアも、目を見張るものがあります。
公演前や休憩時間にはホワイエや特別展示、オフィシャルショップも必見!
事前にチケットを予約して、ロシアの芸術を楽しみましょう。

歴史を乗り越え聳え立つ巨大聖堂 救世主キリスト大聖堂

モスクワかわ沿いに建つ救世主キリスト大聖堂は、ロシア正教会モスクワ総主教直轄の首座聖堂。
1812年にナポレオン戦争の勝利記念、また戦没者の慰霊として建設が始まり、1883年に完成しました。
スターリン時代の1931年には爆破を受け、ソビエトの宮殿を立てることを予定していたものの叶わず、温水プールとして利用されていた経歴も持ちます。その後、ペレストロイカが始まると再建要請が開始。次第に小聖堂が完成していき、2000年に大聖堂全体の成聖式が行われました。
白い壁に金色のドーム屋根が美しく、103mの高さは、全世界にある正教会の大聖堂の中でも最も高いことで知られています。
外壁には聖書を題材にしたさまざまな彫刻が施され、内部には目まぐるしく変化した歴史についてを展示。豪華な装飾の中に神聖で厳かな雰囲気が漂います。
また、40mの展望デッキからはモスクワの街を一望!クレムリンやモスクワ川が思いのほか近くに感じられ、モスクワの景色を堪能できます。

ロシア史を体感 ロシア国立歴史博物館

1883年に、アレクサンドル3世の戴冠式に合わせて開館したロシア国立歴史博物館。
赤レンガの堂々たる建物の中には450万店にも及ぶ収蔵品を備え、ロシアの息吹や生い立ち、芸術作品などを紹介しています。
館内には展示ホールが全部で39室。ロシア語がわからなくても視覚的に、ロシアの時代の流れを網羅することができます。
フラッシュなしの撮影も可能ですので、芸術や伝統、歴史好きな方には特におすすめ。
豊富な展示物はさることながら、手の込んだ内装の数々も必見です。

気分上々のショッピングエリア アルバート通り

観光ストリートとして知られるアルバート通りは、モスクワでも最も古い通りのひとつ。
少なくとも15世紀から存在した記録があり、常に最先端を走ってきました。
現在は大通りの新アルバート通りと歩行者天国の旧アルバート通りに分かれており、様々なお店が混在。
マトリョーシカグッズをはじめ、様々なお土産をここで見つけることができます。
一帯にはレストランやカフェも多く、休憩をしながら散策を楽しむのにもおすすめ。
古き良き建物が残された街並みをゆっくりと堪能しましょう。

わくわく感漂う憩いの場 マネージ広場

大人気観光スポット”クレムリン”の前に広がるマネージ広場。
ここは古くから集会所として使われ、フランス語で馬場、乗馬学校を表す「マネージ」の名の通り、以前は広場に面して大きな馬場もありました。
広場は四方をアレクサンドロフスキー公園、国立歴史博物館、考古学博物館、ホテル・モスクワなどに囲まれ、南東には赤の門へと続くヴァスクレセンスキー門。その手前にはイヴィロン小聖堂が建ち、行き交う人で賑わっています。
夜には周囲の建物が美しくライトアップされ、驚くほどの美しさ。
冬にはクリスマスマーケットが開催され、より一層幻想的な雰囲気が漂います。

機能も芸術性も完備! 地下鉄

モスクワの市内の中心部には地下鉄が張り巡らされており、周辺観光にはうってつけ。
スターリン統治下の1935年に開業され、現在は12路線が運行。回数券や時間内有効のパス、ジェトンを買って乗車します。
モスクワの地下鉄はシェルターの役割も兼ねていたことから地下深くに造られており、ソビエト時代につくられた絢爛豪華な内装も魅力。モザイク画やシャンデリア、ステンドグラスなどが施され、”地下宮殿”とまで例えられるほどです。
単なる移動手段としてだけでなく、一駅ずつ降りて見学してみるのもまた一興ですよ。
世界でも珍しいくらいの短い運行間隔なので、時間を気にせず没頭できます。

世界三大スープの一つ!色鮮やかなボルシチ

日本でも人気のボルシチは、ロシア料理のイメージが強いのですが、実は元々はウクライナの郷土料理。
国土が広いロシアで、様々なアレンジが加えられ、親しまれるようになりました。
鮮やかな深紅の色はテーブルビートによるもので、タマネギ、ニンジン、キャベツなどの野菜や牛肉、ソーセージなどと一緒に、じっくりと煮込んで作ります。
厳しい寒さに見舞われるロシアでは栄養もたっぷり!体の芯から温められます。

具材たっぷり種類も豊富 ピロシキ

食べ応えのある総菜パンで知られるピロシキも、ロシアでは年中食べられている定番料理。
街中のカフェから高級レストランまで、至る所で目にすることができます。
日本では揚げたものも多いのですが、本場ではオーブンで焼くのがスタンダード。肉や野菜、卵などの具材を包んで、こんがりと焼きあげられます。
具材の決まりはないので、ペイストリーのようにジャムやフルーツを包んだものも。
おやつや朝食、スープなどの付け合わせにも、お好きなものを見つけて、味わってみてください。

太陽がモチーフのロシア風クレープ ブリヌィ

ロシアには冬の終わり、新しく太陽が再生されることを祝う”マースレニッツァ”というお祭りがあります。
このお祭りは「バター祭り」とも呼ばれ、欠けるところのない太陽を象徴する形のブリヌィが、お祝い料理として振舞われます。
小麦粉やそば粉に卵と牛乳、ヨーグルト、砂糖、塩などを混ぜ、イーストを加えて発酵。
フライパンで薄く焼き上げたものにバターをのせて食べたり、ジャムやはちみつをかけてデザートとして、また、イクラやサーモンなどを乗せて、食事風に食べられます。
日本でいうクレープのようなもので、作り方も簡単。そのため家庭料理としても、年中親しまれ、街の至る所で食べることができます。

ロシア連邦・モスクワの観光スポットを楽しもう

12世紀に創設後、モスクワ川、オカ川、ヴォルガ川に囲まれた立地を生かし繁栄したモスクワ。
その後、長い年月を通して紆余曲折を経ながらも、現在街中には歴史的建造物や華やかな芸術、豊かな自然など、いたるところに魅力が混在。多民族国家ならではの文化も、旅行者を楽しませてくれます。
また、クレムリンを中心に放射状に道路が建設され、地下鉄が張り巡らされているのも、観光には嬉しいところ。
日本からも直行便が就航していますので、アクセスには事欠きません。
現在のモスクワは華やか!おもちゃ箱のような街の魅力を是非、探ってみてください。

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